ASUS RT-AX5400

MU-MIMO（Multi-User Multiple-Input Multiple-Output）は、複数のデバイスが同時にルーターと通信する際に、各デバイスへのデータ伝送を効率化する技術です。従来のルーターでは、各デバイスと順番に通信していたため、同時接続数が増えると速度が低下しやすかったのですが、MU-MIMO対応ルーターでは、複数のデバイスへ同時にデータを送信できるため、速度低下を抑制できます。特に、家族で複数のスマートフォンやタブレット、PCなどを同時に使用する環境では、MU-MIMOの効果を実感しやすいでしょう。ただし、MU-MIMOの効果を最大限に発揮するには、接続するデバイス側もMU-MIMOに対応している必要があります。

ビームフォーミングとは、Wi-Fiルーターが特定のデバイスに向けて電波を集中して送信する技術です。通常のWi-Fiルーターは、電波を全方向に均等に送信しますが、ビームフォーミング対応ルーターは、接続しているデバイスの位置を検出し、その方向に向けて集中的に電波を送信します。これにより、デバイスの受信感度が向上し、より安定した通信が可能になります。特に、ルーターから離れた場所や、壁などの障害物がある場所で効果を発揮します。オンラインゲームや動画ストリーミングなど、安定した通信が求められる用途に最適です。

バンドステアリングは、デュアルバンド対応のWi-Fiルーターが、接続するデバイスの状況に応じて最適な周波数帯（2.4GHz帯または5GHz帯）を自動的に選択する機能です。2.4GHz帯は、壁などの障害物に強く、比較的広範囲に電波が届きやすいという特徴がありますが、他の電波との干渉を受けやすく、速度が低下しやすいというデメリットがあります。一方、5GHz帯は、電波干渉が少なく高速通信が可能ですが、障害物に弱いという特徴があります。バンドステアリング機能により、デバイスは常に最適な周波数帯で接続されるため、ユーザーは意識することなく快適な通信を享受できます。

ゲストWi-Fi機能とは、自宅のWi-Fiネットワークとは別に、来客者専用のWi-Fiネットワークを簡単に設定できる機能です。ゲストWi-Fiを使用することで、来客者に自宅のWi-Fiパスワードを教える必要がなくなり、セキュリティリスクを軽減できます。また、ゲストWi-Fiネットワークに接続されたデバイスは、自宅のネットワーク内の他のデバイスにアクセスできないように設定できるため、プライバシー保護にも役立ちます。カフェや小規模オフィスなど、不特定多数の人がWi-Fiを利用する環境にも適しています。

スマホアプリ連携機能とは、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスから、Wi-Fiルーターの設定や状態を簡単に確認・変更できる機能です。専用のアプリをインストールすることで、PCを使わずに、Wi-Fiパスワードの変更、接続デバイスの確認、ペアレンタルコントロールの設定など、さまざまな操作を行えます。また、ルーターのファームウェアアップデートもアプリから簡単に行えるため、常に最新の状態に保つことができます。初心者でも手軽にルーターを管理できる便利な機能です。

ペアレンタルコントロール機能とは、子供のインターネット利用を管理者が制限できる機能です。具体的には、特定のWebサイトへのアクセスをブロックしたり、インターネットを利用できる時間帯を制限したりすることができます。子供を有害なコンテンツから保護したり、インターネットの使いすぎを防いだりするのに役立ちます。多くのルーターで、デバイスごとに設定をカスタマイズできるため、子供の年齢や利用状況に合わせて適切な制限をかけることが可能です。