アイライフ(ILIFE) V9 Pro 自動ゴミ収集 ロボット掃除機

本製品はジャイロナビゲーションシステムを搭載しており、部屋の中をある程度の規則性を持って移動し、掃除を行います。しかし、レーザーセンサーやカメラを用いた高度なマッピング機能（LDSレーザーナビゲーションやV-SLAMなど）のように、部屋の正確な地図を作成し、それをアプリ上で確認したり、特定のエリアを指定して掃除したりする機能は搭載されていません。そのため、掃除のルートは毎回異なる場合があり、広範囲や複雑な間取りでは効率が低下したり、掃除の抜けが発生したりする可能性があります。スタッフのコメントでも「同じところをグルグル回って非常に非効率」という指摘があり、高度なマッピングによる効率的な掃除を期待する方には不向きかもしれません。

本製品はWi-Fi接続に対応しており、専用アプリを通じてスマートフォンからの操作が可能です。アプリでは、掃除の開始・停止、予約設定、吸引力や水量の調整、掃除モードの選択など、様々な機能を利用できるとされています。また、リモコンやAlexaによる音声コントロールにも対応しています。しかし、スタッフのコメントでは「iPhoneとの連携は該当するアプリが公開されていないためできていません」「メーカー提供のアプリは見つかるのですが、インストールしても該当する機種が出てきません」といった報告があり、アプリの接続性や安定性に課題がある可能性があります。Wi-Fiは2.4GHz帯のみ対応のため、5GHz帯のWi-Fi環境では接続できません。

本製品は15mmまでの段差を乗り越えることが可能です。これにより、一般的なフローリングとカーペットの境目や、部屋の敷居など、比較的低い段差であればスムーズに乗り越えて掃除を続けることができます。掃除の途中で段差に引っかかって停止してしまうリスクが軽減されるため、部屋全体を効率的に掃除する上で重要な機能です。ただし、15mmを超える高い段差や、複雑な形状の障害物、絡まりやすい電源コードなどには対応できない場合があるため、事前に部屋の環境を整えることが推奨されます。

本製品には、アプリ上で特定のエリアを掃除しないように設定する「進入禁止エリア設定機能」は搭載されていません。ジャイロナビゲーションシステムでは、このような詳細なエリア指定は技術的に困難な場合が多いです。そのため、ペットの餌場や子供のおもちゃスペース、壊れやすいものがある場所など、掃除してほしくない場所がある場合は、物理的な障害物（バーチャルウォールや家具など）を設置して、ロボット掃除機が侵入しないように対策する必要があります。この機能は、より高度なマッピング機能を備えた上位機種に搭載されていることが多いです。

本製品は、バッテリー残量が少なくなると自動的に充電ドックに戻り、充電を開始する機能を搭載しています。これにより、ユーザーが手動で充電する手間が省け、常にロボット掃除機が次の掃除に備えられる状態を保つことができます。掃除中にバッテリーが切れて停止してしまう心配が軽減されるため、日常使いにおいて非常に便利な機能です。充電ドックの設置場所は、前方1.5m、左右0.5mに障害物がない水平な場所が推奨されており、スムーズな帰還のために適切な設置が必要です。

本製品は、掃除完了後にロボット掃除機本体のゴミを自動で収集ステーションに吸い上げる機能を搭載しています。付属の2.5L大容量紙パックは5枚セットで、1枚あたり最大60日分のゴミを収集できるため、最長300日間（5枚分）はゴミ捨ての手間から解放されます。これにより、頻繁にダストボックスを空にする必要がなくなり、清潔な状態を保ちながら、より快適にロボット掃除機を利用できます。ゴミ捨ての際にホコリが舞い散る心配も少なく、アレルギーを持つ方にもメリットがあります。