NANLITE PavoSlim 60CL

「NANLINK」専用アプリを使用することで、スマートフォンやタブレットからライトの明るさ、色温度、FXモードなどを遠隔操作できます。これにより、被写体の位置を調整しながらライティングを微調整したり、一人での撮影でも効率的に作業を進めたりすることが可能です。複雑なケーブル配線をすることなく、スムーズな撮影ワークフローを実現します。

RGBWWモードに対応しており、赤、緑、青などの基本色を組み合わせることで、2700Kから7500Kのバイカラー調整だけでなく、無限に近い色の表現が可能です。これにより、映像に特定の雰囲気を与えたり、背景にアクセントカラーを加えたりと、クリエイティブな表現の幅が格段に広がります。初心者でも簡単に様々な色を作り出せるため、映像表現の可能性を広げる強力な機能です。

フラッシュ、キャンドル、花火、テレビなど、15種類ものプリセットされた特殊効果（FX）モードを搭載しています。これらのエフェクトを簡単に呼び出すことで、複雑な機材のセッティングなしに、ドラマチックで印象的なシーンをワンタッチで作り出すことができます。映像にリアリティや演出効果を加えたい際に非常に役立ち、クリエイターの創造性を刺激する機能です。

冷却機能が搭載されており、長時間の使用でも安定したパフォーマンスを維持します。ただし、その動作音がどの程度静かであるか（静音設計か否か）については明記されていません。インタビューや音声収録が重要な場面で使用する場合は、実際の動作音を確認することをおすすめします。しかし、冷却機能自体は搭載されているため、ライトの寿命や性能維持に貢献します。

CRI 96、TLCI 97という非常に高い演色評価指数により、被写体の色を肉眼で見たまま、あるいはそれ以上に美しく、忠実に再現します。特に肌の色合いや、衣服、小道具などの微妙な色合いを正確に捉えることができ、ポストプロダクションでの色調補正の手間を大幅に削減します。自然でプロフェッショナルな映像表現を実現するために不可欠な機能であり、初心者でもこのライトを使えば、映像のクオリティを大きく向上させることができます。

入力情報からは、複数のライトを同期して一括制御する機能についての記載がありませんでした。最上位モデルでは搭載されている機能ですが、本製品では個別のライトごとに設定を行う必要があると考えられます。複数台を同時に使用する際には、設定に手間がかかる可能性があります。

ACアダプターによる給電に加え、バッテリー駆動など、3つの給電方法に対応しています。これにより、スタジオ内だけでなく、電源の確保が難しいロケーションでも柔軟にライトを使用できます。ただし、具体的なバッテリーの種類（Vマウントなど）や駆動時間については明記されていないため、長時間のロケーション撮影を想定する場合は、事前に詳細を確認することが推奨されます。この柔軟性は、撮影の自由度を高める重要な要素です。