Lasocy Lasocy ケーブルホルダー マグネット 360°回転

本製品は強力な両面テープで設置面に固定するタイプです。商品情報には「剥がしても跡がつきにくく、キレイに外すことができます」との記載がありますが、水洗いなどで粘着力が回復し、繰り返し貼り直して使える「再利用粘着機能」については特に言及がありません。一般的な両面テープは一度剥がすと粘着力が著しく低下するため、基本的に再利用は難しいと考えられます。頻繁に設置場所を変えたい方や、賃貸などで壁に貼り付ける場合は注意が必要です。剥がす際は温風などで粘着面を温めながら行うと比較的綺麗に剥がせるとの推奨があります。

本製品はケーブルを保持するクリップ部分にマグネットが内蔵されており、ベース部分（設置面に貼り付ける方）にピタッと固定できる構造です。これによりケーブルの着脱はマグネットで行えます。しかし、製品本体（ベース部分）自体に金属面に貼り付けるための磁気固定機能は備わっていません。ベース部分は両面テープによる粘着で固定します。デスクの脚や側面にマグネットで手軽に貼り付けて位置調整をしたい、といった用途には適していません。あくまでベースを粘着で固定し、ケーブルクリップの着脱にマグネットを利用する製品です。

本製品は1つのクリップで1本のケーブルを固定するタイプです。セット販売（例: 6個セット）されているため、複数のクリップを設置すれば複数本のケーブルを管理できますが、1つの製品ユニットが構造的に複数のケーブルを同時に保持する機能はありません。例えば、Ankerの磁気ケーブルホルダーのように、1つのベースに複数のケーブルクリップをセットしてまとめて整理するような使い方はできません。あくまで独立したクリップを複数使用して、それぞれ1本ずつケーブルを固定する形となります。多数のケーブルを1箇所でまとめてスッキリさせたい場合は、別途複数本対応のホルダーを検討する必要があります。

本製品は、机の天板の端などに挟んで固定する「クリップ式」の構造は持っていません。設置方法は付属の両面テープによる粘着式のみとなります。デスクの側面や天板上、壁面など、平坦で粘着可能な場所に貼り付けて使用することを想定しています。デスクの縁にケーブルを垂らしたくない、天板の厚みに合わせて挟んで固定したい、といったニーズには対応していません。設置したい場所の形状や素材をよく確認し、粘着が可能な場所かを確認する必要があります。

ケーブルをホルダーにセットした状態で、ケーブルがホルダー内を自由に前後にスライドして長さ調整ができる機能は備わっていません。本製品はマグネット式のクリップでケーブルをしっかりと固定するため、ケーブルを引っ張ってもクリップから抜けることはありません（ただし、スタッフレビューには「マグネットは弱め」という意見もあります）。ケーブルのたるみを調整したり、機器を移動させたりする際は、一度マグネットを外してクリップからケーブルを抜き取るか、ベースからクリップを外す必要があります。ただし、本製品には360°回転するベースが付いており、ケーブルを引っ張った際にベースの向きが変わることで、ある程度スムーズにケーブルを引き出せるという特長があります。これはスライド機能とは異なりますが、使用時の取り回しには寄与する可能性があります。

商品情報には「コード収納する部分：直径約7.4mm以内のケーブルにまとめる可能」と記載されており、スペック上は比較的太いケーブルにも対応しているように見えます。しかし、スタッフレビューには「ACケーブルなんかは太くて硬いので、保持できない程度の強さです」という意見もあり、太いケーブル、特に硬さがあるケーブルをしっかりと保持する力は期待できない可能性があります。主にスマートフォンやPCの充電ケーブル、イヤホンケーブルなどの比較的細く柔らかいケーブルの整理に適していると考えられます。モニターケーブルや家電の電源コードなど、太く硬いケーブルの固定を目的とする場合は、別の製品を検討することをおすすめします。