SJCAM SJCAM SJ11 Active

六軸ジャイロセンサーによる手ブレ補正機能を搭載しており、日常的な歩行や軽い振動に対しては一定の効果を発揮します。しかし、最上位製品が持つ高度な電子式手ブレ補正（EIS）と比較すると、その補正能力には限界があり、特に激しい動きや急激な振動に対しては映像の揺れが残りやすくなります。また、特定の高フレームレートモード（1080P120fpsなど）ではEISが利用できないという制限があるため、常に最高の安定性を求めるユーザーには不向きかもしれません。価格を考慮すれば妥当な性能ですが、プロフェッショナルな用途には向かない可能性があります。

1300mAhのバッテリーが2個付属している点は、長時間の撮影において非常に魅力的です。これにより、バッテリー切れの心配を軽減し、撮影時間を延長できます。しかし、具体的なバッテリー駆動時間に関する情報が商品情報に明記されていないため、実際の使用感や連続撮影可能時間については不明な点が残ります。この情報不足は、特に長時間の撮影を計画しているユーザーにとっては大きな懸念材料となり得ます。予備バッテリーの付属は大きなメリットですが、駆動時間の詳細が不明な点は注意が必要です。

メインの2.33インチタッチスクリーンは、操作の利便性を向上させていますが、一部のレビューでは自然に触れてしまい設定が変わってしまう、あるいは意図せずフォーマットしてしまうといった深刻な問題が指摘されています。このタッチパネルの誤操作リスクは、大切な記録を失う可能性があり、安心して使用するには大きな懸念材料です。フロントの1.3インチ液晶はタッチ操作に対応していません。Wi-Fi接続によるアプリ制御は可能ですが、タッチパネルの信頼性が低い点は、操作性全体の評価を大きく下げます。

SJCAMはアクションカメラ市場で一定の知名度を持つブランドですが、最上位製品のメーカーと比較すると、ブランドとしての信頼性や製品の品質安定性においては差が見られます。特に、スタッフの評価分布において「最低品質」の割合が22%と高く、タッチパネルの誤操作によるデータ消失といった深刻な問題が報告されている点は、製品の信頼性に対する懸念材料となります。長期的な使用や過酷な環境下での耐久性については、慎重な判断が必要です。保証内容やサポート体制についても、最上位製品メーカーと同等レベルの安心感を得られるかは不明です。