FOSSiBOT FOSSiBOT F109 5G

FOSSiBOT F109 5Gは、残念ながら日本で広く利用されているおサイフケータイ（Felica）機能には対応していません。NFC機能自体は搭載しており、「スピーディーな決済を実現」と記載がありますが、これは主に海外での一般的なNFC決済を指す可能性が高く、SuicaやPASMO、iD、QUICPayといった日本国内の主要な非接触決済サービスを利用することはできません。日常的にこれらのサービスをスマートフォンで利用している方にとっては、大きなデメリットとなります。別途、物理カードや他の決済手段を用意する必要があります。

本製品は、IP68、IP69Kという非常に高い防水防塵性能に加え、米軍事規格であるMIL-STD-810Hにも準拠した堅牢性を備えています。これにより、水深1.5mでの30分間の耐水性能、高圧・高温の水流に対する耐性、砂塵の侵入を防ぐ防塵性能、そして1.5mからの落下に対する耐衝撃性を持ち合わせています。アウトドアでの使用、屋外作業、あるいは不意の落下や水濡れが心配なシーンで、端末の故障リスクを大幅に軽減できます。ただし、レビューにもある通り、お風呂など蒸気が多い場所での使用は防水対象外となる可能性があり、注意が必要です。タフネススマホとしての性能は非常に高いレベルと言えます。

側面の電源ボタン部分に指紋認証センサーが搭載されており、指をかざすだけで素早く画面ロックを解除できます。マスクを着用したままでも利用できるため、顔認証が使えない場面でもスムーズにデバイスにアクセスできます。セキュリティ面でもパスコードよりも安全性が高く、日常的に頻繁にスマートフォンのロック解除を行う際に非常に便利な機能です。側面に配置されているため、手に持った際に自然な位置で認証できるのも利点の一つです。登録も簡単に行えます。

顔認証による画面ロック解除に対応しています。スマートフォンを見るだけで、自動的に顔が認識されてロックが解除されるため、手を使わずにデバイスにアクセスしたい場合に便利です。指紋認証と組み合わせて使うことで、状況に応じたよりスムーズなロック解除が可能になります。ただし、暗い場所や逆光の環境、あるいはマスクの形状によっては認証精度が低下する場合や、指紋認証と比較してセキュリティレベルが低い場合がある点には留意が必要です。補助的なロック解除方法として活用できます。

残念ながら、FOSSiBOT F109 5Gはワイヤレス充電機能には対応していません。充電を行う際は、必ず付属または別途用意したUSB Type-Cケーブルを本体下部のポートに接続する必要があります。充電台に置くだけで手軽に充電を開始できるワイヤレス充電の便利さを日常的に利用している方や、ケーブルの抜き差しを減らしたい方にとっては、この点は不便に感じるかもしれません。ただし、OTG機能により他のデバイスへの有線での給電は可能です。

デュアルSIMに対応しており、物理的なnanoSIMカードを2枚同時に使用するか、またはnanoSIMカードとmicroSDカードを組み合わせて使用することが可能です（排他利用ではありません）。これにより、仕事用とプライベート用で電話番号を使い分けたり、通話は安いキャリア、データ通信は別のキャリアなど、複数の回線を1台のスマートフォンで管理できます。通信費の節約や、海外渡航時の現地SIMと日本SIMの併用など、多様な通信ニーズに対応できる非常に便利な機能です。ただし、一部レビューでSIMセットの際にカードが外れやすいという意見も見られます。