Blackview Wave8C

Blackview Wave8Cは、指紋認証センサーを搭載していません。画面ロックの解除やアプリの認証には、顔認証または従来のPIN、パターン、パスワード入力を使用する必要があります。指紋認証に慣れている方や、より手軽で確実なセキュリティを求める方にとっては、この点が不便に感じられる可能性があります。価格を抑えたエントリーモデルのため、一部の便利な生体認証機能が省かれています。

Blackview Wave8Cは顔認証によるロック解除に対応しています。画面を見るだけで素早くスマートフォンのロックを解除できるため、PINやパスワードを入力する手間が省け、利便性が向上します。特に手が離せない状況や、手袋をしている時などに役立ちます。ただし、指紋認証と比べると認証精度やセキュリティレベルは環境光や顔の写り具合に左右される場合があり、またマスクをしている状態では利用できません。エントリーモデルながら顔認証を備えている点は便利です。

Blackview Wave8CはデュアルSIM（nanoSIM 2枚）に対応しており、1台で2回線の電話番号を使い分けることが可能です。仕事用とプライベート用で回線を分けたい場合や、音声通話用とデータ通信用で異なるキャリアを組み合わせたい場合に便利です。ただし、SIMスロットの1つはmicroSDカードとの排他利用となるため、SIMカード2枚とmicroSDカードを同時に使用することはできません。SIMカードを2枚使うか、SIMカード1枚とmicroSDカードを使うかを選択する必要があります。

Blackview Wave8CはmicroSDカードによる外部ストレージ拡張に対応しており、最大2TBまでのカードを使用できます。内蔵ストレージ容量が64GBと控えめですが、microSDカードを活用することで、写真や動画、音楽ファイルなどを大量に保存することが可能になります。アプリをmicroSDカードに移動できるかはOSやアプリによりますが、メディアファイルなどの保存場所として非常に有効です。ただし、デュアルSIM機能との排他利用となる点には注意が必要です。

Blackview Wave8Cは、FMラジオチューナーを内蔵していません。そのため、インターネット接続なしに直接FMラジオ放送を受信して聴くことはできません。ラジオを聴くには、radikoなどのインターネットラジオアプリを利用する必要があります。災害時など通信環境が利用できない状況では、ラジオからの情報収集が難しくなります。FMラジオ機能を日常的に利用する方にとっては、この点は考慮が必要です。

Blackview Wave8Cは、日本国内で広く利用されているおサイフケータイ（FeliCa）機能を搭載していません。そのため、NFCを利用した交通系ICカード（Suica, PASMOなど）や電子マネー（iD, QUICPayなど）としての利用はできません。スマートフォンをかざして支払いや改札通過をしたい場合は、この機能がないため、別途物理カードなどを用意する必要があります。この機能は主に日本市場向けの機能であり、多くの海外メーカー製エントリーモデルでは非対応となっています。