Blackview Wave8C

内蔵ストレージ容量は64GBです。OSやプリインストールアプリで一定の容量が使用されるため、実際に利用できる容量はそれ以下になります。写真や動画を多く撮影したり、様々なアプリをインストールしたりする場合、すぐに容量不足になる可能性があります。しかし、最大2TBまでmicroSDカードで容量を拡張できる点が大きなメリットです。これにより、内蔵ストレージの少なさを補うことができます。ただし、microSDカードの速度は内蔵ストレージより遅い場合があります。

本製品は6.56インチのHD+（720x1612）ディスプレイを搭載しています。画面サイズは比較的大きく、動画視聴やウェブブラウジングには十分な広さがあります。解像度はHD+ですが、一般的な利用では大きな粗さは感じにくいレベルです。スペック情報にリフレッシュレートの記載はありませんが、価格帯から想定すると標準的な60Hzである可能性が高いです。上位機種の高リフレッシュレートのような滑らかな表示は期待できませんが、日常的な操作では問題ないでしょう。

背面メインカメラは13MP、前面カメラは8MPです。画素数自体はこの価格帯としては標準的ですが、レビューでは画質があまり高くない（特にズーム時）との指摘があります。日常的な記録写真や簡単なSNS投稿であれば利用可能ですが、高精細な写真や表現力豊かな写真を求める用途には向きません。様々な撮影モードは搭載されていますが、センサーや画像処理性能はエントリーレベルと考えられます。期待しすぎず、最低限のカメラ機能として捉えるのが良いでしょう。

バッテリー容量は4700mAhです。大容量バッテリーとまでは言えませんが、ディスプレイ解像度が高くないことやプロセッサの消費電力が抑えられていることから、日常的な使用であれば1日バッテリーが持つ可能性が高いです。長時間のゲームプレイや動画視聴など、バッテリーを多く消費する用途では、使用時間によっては途中で充電が必要になる場合があります。10Wの充電に対応しており、充電時間は比較的標準的です。

本製品は1万円台半ばという非常に手頃な価格で購入できる点が最大の魅力です。この価格帯でAndroid 14搭載、6.56インチ大画面、顔認証、デュアルSIM、microSDカード対応、そして2年保証を備えている点は、コストパフォーマンスが高いと言えます。最新の高性能を求めるユーザーには向きませんが、基本的なスマートフォン機能があれば十分というユーザーにとっては、価格以上の価値を感じられる可能性があります。ただし、性能や機能には価格なりの制限があることは理解しておく必要があります。