Entina TINA2 Plus

この製品にはフィラメント切れ検知機能は搭載されていません。フィラメントが切れた状態で印刷を続けると、造形が失敗するだけでなく、プリンター本体にも悪影響を与える可能性があります。夜間など、長時間印刷を行う場合は、フィラメントの残量に注意する必要があります。フィラメント切れが心配な場合は、残量センサー付きのフィラメントホルダーを別途購入することを検討してください。また、印刷前にフィラメントの残量を十分に確認し、余裕をもって印刷を開始することが重要です。

この製品には停電復帰機能は搭載されていません。停電が発生すると、印刷が中断され、最初からやり直す必要があります。そのため、停電が頻繁に発生する地域では、この製品の使用は推奨できません。UPS（無停電電源装置）を別途購入することで、停電時にも一定時間印刷を継続できますが、コストがかかります。停電による印刷の中断を避けたい場合は、停電復帰機能が搭載された上位機種の購入を検討してください。

Entina TINA2 Plusには、オートレベリング機能が搭載されています。これにより、手動での面倒なベッド調整が不要となり、常に安定した印刷品質を維持できます。特に初心者にとっては、レベリング作業は難しく、印刷の失敗につながることが多いため、この機能は非常に便利です。オートレベリング機能は、センサーがベッドの傾きを自動で検出し、ノズルの高さを調整することで、均一な印刷を可能にします。ただし、オートレベリング機能を使用する前に、ベッド表面を清潔に保ち、異物がないことを確認してください。

Entina TINA2 Plusには、ヒートベッド機能が搭載されています。ヒートベッドは、印刷時に造形物を固定するベッドを加熱する機能で、特にABSやPETGなどの熱収縮しやすいフィラメントを使用する際に重要です。ヒートベッドによって、造形物がベッドから剥がれるのを防ぎ、安定した印刷を可能にします。適切な温度設定はフィラメントの種類によって異なり、PLAの場合は50〜60℃、ABSの場合は100〜110℃が推奨されます。ヒートベッドを使用する際は、温度設定を誤らないように注意してください。

Entina TINA2 Plusには、タッチパネル操作機能は搭載されていません。ボタン操作で設定や操作を行う必要があります。タッチパネルに比べると操作性は劣りますが、基本的な操作は簡単に行えます。ただし、細かい設定や調整を行う場合は、少し手間がかかるかもしれません。タッチパネル操作に慣れている方は、操作に戸惑う可能性があります。

Entina TINA2 Plusには、造形プレビュー機能は搭載されていません。印刷前に造形物の形状を確認することができないため、印刷を開始する前に、スライサーソフトなどで十分に形状を確認する必要があります。特に複雑な形状の造形物の場合、印刷中に予期せぬ問題が発生する可能性があるため、注意が必要です。造形プレビュー機能がないため、印刷の失敗を減らすためには、事前の準備が重要になります。