ヤマハ YAMAHA クリップオンチューナー TD-38L

本製品は表示画面の向きを「自由に変えることができる」と記載されていますが、これは手動での角度調整を指しており、最上位製品のようなクリップの取り付け方向に応じて自動で画面が回転する機能は搭載されていません。そのため、楽器への取り付け方によっては、画面の向きを自分で調整する必要があります。しかし、可動範囲が広いため、多くの状況で視認性を確保することは可能です。

本製品はクロマチックチューナーであり、特定の弦楽器モード（ギター、ベース、ウクレレ、バイオリンなど）は搭載されていません。ホルンやサックスなど、幅広い管楽器に対応していますが、これはクロマチックモードで音程を測定できる範囲を示しており、各楽器に特化した専用モードがあるわけではありません。そのため、弦楽器を主に演奏する方には、専用モードを持つチューナーの方が使いやすい場合があります。

A4=410Hzから480Hzまで1Hz単位で基準ピッチを調整できる機能を搭載しています。これにより、他の楽器とのアンサンブル時や、特定の楽曲、演奏環境に合わせて細かくピッチを合わせることが可能です。合奏する際に全体のピッチに合わせる必要がある場合や、古楽器など特殊なピッチで演奏する際に非常に役立ち、正確なハーモニーを追求できます。

本製品は充電式バッテリーではなく、単4形乾電池1本（別売）で動作します。そのため、電池が切れた際には新しい乾電池に交換する必要があります。充電の手間はかかりませんが、定期的な電池の購入費用が発生し、環境への配慮という点では充電式に劣ります。しかし、アルカリ乾電池使用時には最大190時間という長い電池寿命を実現しており、頻繁な電池交換は不要です。

商品情報には電源自動オフ機能に関する明確な記載がありません。一般的に電池駆動のチューナーには搭載されていることが多い機能ですが、本製品にその機能があるかは確認できません。電源を切り忘れた場合、電池が消耗する可能性があるため、使用後は手動で電源を切る習慣をつけることが推奨されます。

バックライト表示機能を搭載しており、「オート」「ソフト」「オフ」の3段階で設定が可能です。これにより、暗いステージ上や薄暗い練習室など、照明が不十分な環境でもディスプレイの表示をはっきりと確認できます。視認性が向上するため、どんな場所でもストレスなくスムーズにチューニングを行うことができ、演奏の準備を効率的に進められます。