SHARDOR コーヒーグラインダースパイス CG638B v4

本製品はブレードグラインダーであり、コーヒー豆を刃で粉砕する方式のため、臼式グラインダー（コーン式やフラット式）に比べて挽きムラが生じやすいという根本的な特性があります。均一な粒度での抽出を重視する方には不向きですが、ハーブやスパイスなど、ある程度の粗さで問題ないものを挽く用途には適しています。コーヒーの風味を最大限に引き出したい場合は、この点を理解しておくことが重要です。

本製品は「粗目から細目まで」の粗さ調節が可能であると記載されていますが、具体的な調整段階数や、どの程度細かく調整できるかの詳細情報は提供されていません。コーヒーの抽出方法によっては、より精密な粒度調整が必要となる場合があるため、この点においては限定的な機能と言えるでしょう。様々な抽出方法を試したい方や、味の追求をしたい方には、調整機能の幅と細かさを確認することをおすすめします。

本製品は、改良されたシーリングリングの採用により、挽いた粉の飛び散りや漏れを効果的に抑制すると謳われています。これにより、挽いた粉が静電気で本体に付着したり、周囲に飛び散ったりするのを軽減し、後片付けの手間を減らすことが期待できます。コーヒーの粉は静電気を帯びやすいため、このような工夫は日々の使用感を大きく向上させるでしょう。

SHARDORというブランドは、コーヒーミル分野での実績や信頼性に関する情報が少ないため、長期的な耐久性やサポート体制については未知数な部分があります。製品保証に関する情報も提供されていないため、万が一の故障や不具合が発生した場合の対応に不安が残る可能性があります。価格帯を考慮すると、もう少し実績のあるメーカーの製品を選ぶ方が安心かもしれません。

本製品の価格は15,260円と、コーヒーミルとしては比較的高価な部類に入ります。ブレードグラインダーとしては異例の価格設定であり、仮に51段階の粒度調整機能が正確に備わっているとしても、同価格帯にはより高性能で信頼性の高い臼式グラインダーが多数存在します。静音性や手入れのしやすさといった利点はありますが、価格に見合う総合的な性能やブランドの信頼性を考慮すると、コストパフォーマンスは低いと言わざるを得ません。