ドリテック(dretec) ドリテック TO-100RWT2

本製品は実測式のため、体温測定に要する時間が非常に長いです。わきで約9分、口中で約5分とされており、これは一般的な予測式体温計の15秒程度と比較すると大幅に長い時間です。忙しい朝や、じっとしているのが難しい小さなお子様、高齢者の体温を測る際には大きな負担となる可能性があります。測定完了を知らせるブザーが鳴っても、より正確な測定のためにはさらに数分間の継続検温が必要となる点も考慮が必要です。迅速な体温測定を求める方には不向きです。

シンプルな機能とデザインで操作自体は簡単ですが、スタッフレビューによると測定完了ブザー音が非常に小さく、聞こえにくいという問題が指摘されています。特に高齢者や聴覚に不安がある方にとっては、測定完了のタイミングが分かりづらく、使いにくいと感じる可能性があります。また、表示画面の大きさに関する情報はありませんが、「表示が小さい」というレビューもあり、視認性にも課題があるかもしれません。測定時間の長さも、使いやすさを損なう要因となります。

本製品は医療機器認証商品であり、抗菌素材が採用されているため、衛生面での安全性は高いと言えます。体調不良時に使用する機会が多い体温計において、抗菌素材は清潔さを保つ上で重要な要素です。ただし、先端が柔らかく曲がるフレキシブル測定部に関する記載はなく、小さなお子様や高齢者が使用する際の安全性については、一般的な硬質タイプと同等と考えられます。防水性能についても記載がないため、水濡れには注意が必要です。

本製品には、前回の測定結果を自動で記録するメモリー機能と、電源の切り忘れを防ぐ自動電源オフ機能が搭載されています。また、測定結果が約37.8℃以上の場合にブザーのリズムが変化する2種類のブザー音機能も特徴です。これらの機能は基本的な健康管理には役立ちますが、予測検温機能、バックライト機能、Bluetoothによるスマートフォン連携といった、より高度な付加機能は備わっていません。シンプルさを追求した製品であり、多機能を求めるユーザーには物足りない可能性があります。