Lasocy バネ式 ケーブルホルダー 360°回転 ブラック （6個セット）

付属の粘着テープは強力ですが、一度剥がすと粘着力が落ちる一般的なタイプと考えられます。製品説明には剥がす際にドライヤーで温めれば跡が残りにくいとありますが、水洗いなどで粘着力が回復し、繰り返し何度でも貼り直せる「再利用粘着ゲル」のような機能は備えていません。設置場所を変更したい場合や、剥がれてしまった場合は、市販の両面テープなどで代用する必要があるでしょう。この点は、上位製品のAnker Magnetic Cable Holderが持つ大きな利点（洗って再利用できる粘着ゲル）と比較すると劣ります。

製品自体に磁石は内蔵されておらず、ケーブルをマグネットで本体に吸着させる機能はありません。ケーブルはバネ式のクリップで挟み込み、本体は両面テープで設置面に固定します。ケーブルの着脱は、バネ式のクリップを手で開閉するか、ケーブルを引っ張ってスライドさせる形で行います。Anker Magnetic Cable Holderの最大の特徴である、マグネットによるケーブルヘッドのワンタッチ着脱機能は本製品にはありません。あくまで粘着＋バネ式クリップで固定するタイプです。

1個のホルダーには基本的に1本のケーブルを通しますが、細いケーブルであれば2本程度をまとめて挟むことが可能です。製品パッケージには6個のホルダーが含まれているため、全体としては最大で6本～12本のケーブルを整理できます。ただし、これはあくまで個々のホルダーに分散して固定する場合です。Anker製品のように、1つのベースユニットに複数のケーブルクリップをまとめてマグネットで固定するような集約機能はありません。この製品は、複数のケーブルを独立したホルダーで管理するスタイルです。

デスクの天板の端などに挟んで固定するクリップ構造は備えていません。設置は製品底面に貼られた両面テープによる粘着方式のみです。そのため、デスクの上や側面、壁面など、平らな面に貼り付けて使用することを前提とした設計となっています。天板の厚さなどに合わせて挟んで固定したい、デスクの淵からケーブルを垂らしたくないといったニーズには対応できません。Anker製品にもこの機能はありませんでしたが、本製品も同様に粘着式に特化しています。

ケーブルをバネ式のクリップで挟み込む構造ですが、ケーブル自体はクリップ内である程度スムーズに動かすことができます。特に、360度回転する基部と合わせて使うことで、充電中のスマホを手元に引き寄せたり、機器を移動させたりする際に、ケーブルをホルダーに通したまま必要な長さを引き出したり戻したりすることが可能です。これにより、ケーブルをホルダーから完全に外さなくても一時的な操作がしやすくなっています。Ankerの磁気固定とは異なる方式ですが、ケーブルの「引き出しやすさ」という点では類似の利便性を提供します。

製品仕様として、直径約7.4mmまでのケーブルに対応可能と記載されています。一般的なUSB充電ケーブル（約3-4mm）はもちろん、それよりも太いHDMIケーブルや一部の家電の電源コードなども収納できる可能性があります。上位製品のAnker Magnetic Cable Holderは対応ケーブル径が約4.5mmまでであるため、本製品はより幅広い種類のケーブルに対応できるという利点があります。太めのケーブルを整理したいユーザーにとっては、この対応径の広さは重要な選択基準となるでしょう。