EQZ EQZ 骨伝導イヤホン V16-HS

本製品は空気伝導方式を採用しており、「骨伝導の進化」と謳われています。オープンイヤー型のため、耳を塞ぐ一般的なイヤホンとは異なり、自然な音の広がりを感じられます。スタッフのレビューには「音質が良い」「音声もクリア」との声がある一方で、以前の類似モデルでは低音の音割れが気になったというコメントも見られます。非常に安価なモデルであるため、高価格帯の製品のような繊細さやパワフルな低音は期待しにくいと考えられます。音楽鑑賞よりも、音声コンテンツや周囲の音も同時に聞く「ながら聴き」用途に適しているでしょう。骨伝導特有の振動は感じにくい空気伝導方式ですが、音漏れはオープンイヤー型の構造上発生します。音質への期待値を価格に合わせて持つことが重要です。

本体重量はわずか18gと非常に軽量です。オープンイヤー型のため、耳穴への圧迫感がなく、長時間の装着でも疲れにくいとされています。スタッフレビューでも「耳に快適にフィット」「フィット感もストレスない」「揺れない」といったポジティブなコメントが多く、特に軽量性による装着感の良さが評価されています。ランニングやジムでの使用時にもずれにくい安定感があるとの声もあります。ただし、一部のスタッフからは「イヤホンと耳の接してる部分が痛い」という指摘もあり、個人の耳や頭の形状によってはフィット感にばらつきが出る可能性が示唆されます。全体としては、その軽さからくる装着感の良さが大きな利点と言えます。

バッテリーの連続再生時間は、音量や使用環境によって変動するものの、8時間から12時間と記載されています。これは一日を通して使用するには十分な時間と言えます。スタッフのレビューでは、以前の類似モデルよりもバッテリー容量が少ない（80mAh vs 150mAh）という比較がありましたが、それでも「十分だった」との感想もありました。充電ポートは汎用性の高いUSB Type-Cを採用しています。ただし、急速充電機能に関する記載は見当たりません。そのため、バッテリーが切れてしまった場合に短時間で必要な使用時間を確保することは難しいと考えられます。計画的な充電が必要となりますが、価格帯を考慮すれば妥当なバッテリー性能と言えるでしょう。

製品情報では「日常的な防水性能」と記載されているのみで、具体的な防水・防塵性能を示すIP等級は不明です。スタッフのレビューにも「大雨での使用は控える」という注意喚起があり、防水性能は限定的であることが伺えます。おそらく、運動中の汗や小雨程度であれば耐えられるレベル（IPX4相当など）と考えられますが、それを超える水濡れに対しては故障のリスクが高まります。本格的なスポーツで大量に汗をかく場合や、アウトドアでの突然の強い雨、シャワー中などでの使用は避けるべきでしょう。製品の耐久性を左右する重要な要素ですが、具体的な情報が少ないため、過信は禁物です。

最新のBluetooth 5.3チップを搭載しており、これにより比較的安定した接続と低遅延が期待できます。スタッフレビューでも「Bluetooth接続もスムーズ」との評価があり、基本的な接続性能は問題ないと考えられます。ただし、マルチポイント接続（複数のデバイスに同時に接続し、自動または手動で切り替える機能）に関する記載はありません。そのため、スマートフォンとPCなど、複数のデバイスを頻繁に使い分ける方にとっては、使用のたびに接続設定を切り替える手間が発生する可能性があります。Bluetooth 5.3の採用は評価できる点ですが、マルチポイント非対応は利便性において上位モデルに見劣りする部分です。

「EQZ」は大手オーディオメーカーと比較すると認知度が低いブランドです。スタッフの評価分布を見ると、最高品質の評価が多い一方で、最低品質の割合も無視できないレベル（9%）であり、製品の品質にばらつきがある可能性が懸念されます。無名メーカーの場合、一般的に製品の耐久性やサポート体制に不安が残ることがありますが、本製品には2年間の保証サービスが付帯しています。この価格帯で2年保証は非常に珍しく、メーカーが製品品質に自信を持っている、あるいはサポート体制を重視している姿勢が見られます。ただし、実際のサポート対応の迅速さや確実性については未知数な部分があります。ブランドの信頼性には懸念がありますが、保証期間の長さは一定の安心材料となります。