タニタ(Tanita) クッキングスケール KD-200

このスケールは、容器の重さを差し引いて中身の重さだけを計量できるゼロリセット機能（風袋引き機能）を備えています。これにより、一つのボウルに複数の材料を順番に加えていく際にも、それぞれの重さを正確に把握でき、調理の手間を省きながらスムーズに作業を進めることができます。日常的な計量作業において非常に便利な機能です。

このスケールには、グラム（g）以外の単位（例：ml、oz、lbなど）に切り替える機能は搭載されていません。レシピによってはグラム以外の単位が指定される場合があるため、海外のレシピを使用する際や、特定の計量が必要な場合には、別途計算が必要になります。基本的な計量機能に特化しており、多言語対応や多様な単位での計量には対応していません。

本製品には、計量値を一定時間画面に表示し続ける表示固定機能は搭載されていません。計量後にすぐに数値を確認する必要があるため、大きなボウルなどを乗せた際に表示が見えにくくなる場合は、一時的にボウルをずらして数値を確認する必要があります。ただし、計量表示自体は比較的速く安定するため、実用上の問題は少ないと考えられます。この機能がないことで、よりシンプルな操作性に徹していると言えます。

このスケールには、ディスプレイを明るく照らすバックライト機能は搭載されていません。そのため、キッチンが暗い場所や夜間に使用する際には、計量値の視認性が低下する可能性があります。明るい環境下であれば問題なく使用できますが、暗所での作業が多い場合は、バックライト付きのモデルを選ぶことをお勧めします。視認性を重視するなら、この点がデメリットとなり得ます。

このスケールはIPX2等級の防滴構造を備えています。これは、垂直に落下する水滴に対して保護されていることを意味し、キッチンでの多少の水はねや洗剤がかかる程度であれば、故障のリスクを低減できます。ただし、完全な防水ではないため、水没させたり、強い水流をかけたりすることは避ける必要があります。この防滴性能により、お手入れの際の安心感が増し、衛生的に使用しやすくなっています。

このスケールには、一定時間操作がない場合に自動で電源が切れる自動電源オフ機能は搭載されていません。そのため、使用後に電源を切り忘れると、電池が無駄に消費される可能性があります。電池の消耗を抑えたい場合や、うっかり消し忘れを防ぎたい場合は、手動で電源を切る必要があります。この機能がないことで、よりシンプルな操作性に徹しているとも言えますが、省電力の観点からはデメリットとなります。