タニタ(Tanita) クッキングスケール KJ-212 WH

0表示機能（風袋機能）を搭載しており、容器を乗せた後にボタンを押すことで表示を0gにリセットし、中身の重さだけを計量できます。これにより、複数の材料を追加で計量する際などに便利です。ただし、微量モード（0.1g/0.5g）を使用中に風袋引き機能を使う場合、容器を含めた総重量が各モードの最大計量（0.1gモードは200g、0.5gモードは1000g）を超えると、最小表示が自動的に1gに切り替わるため注意が必要です。例えば、250gのボウルを乗せて0点にした場合、総重量が250gとなるため、微量モードではなく1g単位での計量となります。この仕様は、特に微量計量で多くの材料を測りたい場合に考慮すべき点です。機能自体は便利ですが、微量モードでの使用には制限があることを理解しておくことが大切です。

計量皿自体は取り外して洗うことはできません。しかし、計量皿の上に置くシリコーンゴム製のカバーが付属しており、このカバーは取り外して水洗いが可能です。シリコーンカバーは計量中のボウルなどの滑り止めとしても機能し、また裏面にはパスタなどが転がりにくい凹凸加工が施されています。粉末や液体がこぼれた場合でも、シリコーンカバーを洗うことで本体を清潔に保てます。計量皿の取り外し機能自体はありませんが、この洗えるシリコーンカバーがあることで、衛生的に使い続けられるというメリットがあります。頻繁に汚れる可能性のある食材を扱う際には、このカバーの存在は非常に役立ちます。本体への汚れの付着を抑えつつ、手軽に清掃できる点は評価できます。

商品情報やスタッフレビューからは、計量中に表示された数値を固定する機能についての記載はありません。表示が自動的に固定される機能や、ボタン操作で手動で数値をホールドする機能は搭載されていないと考えられます。そのため、大きめのボウルなどで計量物がディスプレイを覆い隠してしまうような場合や、計量中に表示をゆっくり確認したい場合には不便を感じる可能性があります。特に、大量の材料を大きな容器で計量する際や、数値が安定しにくい微量計量時には、表示を素早く正確に読み取る必要があるため、表示固定機能があると便利です。この機能が必要な場合は、他のモデルを検討するか、表示が隠れないような容器を使用するなどの工夫が必要になります。この価格帯のモデルとしては、搭載されていないことも一般的です。

オートパワーオフ機能を搭載しています。これにより、一定時間操作を行わないと自動的に電源が切れるため、電源の切り忘れによる電池の無駄な消耗を防ぐことができます。キッチンでの作業中に他の工程に移ったり、材料を用意したりしている間にうっかり電源を切り忘れてしまっても安心です。電池の寿命を延ばし、ランニングコストを抑えるのに役立つ基本的な機能です。具体的なオートオフまでの時間は商品情報に記載がありませんが、一般的には数分程度で電源が切れるように設定されています。頻繁に短時間で計量を行う場合は、作業中に電源が切れてしまう可能性もありますが、一般的な家庭での使用においては十分便利な機能と言えます。電池式のため、この機能があることで交換頻度を減らすことができます。

計量単位をグラム（g）から、水や牛乳（普通牛乳）の容量を示すミリリットル（mL）に切り替える機能が搭載されています。これにより、計量カップを使わずに、水や牛乳の容量を直接スケールで測ることができます。特に液体を正確に計量したいお菓子作りなどで便利です。mL表示は計算値となります。また、地域設定機能を搭載しており、使用する地域の重力に合わせて設定を変更することで、より正確な計量を行うことができます。重力は地域によってわずかに異なるため、この機能は精度の向上に寄与します。グラムとミリリットルの基本的な単位切り替えに加えて、地域設定も可能な点は、計量の正確性を求めるユーザーにとって有用な機能と言えます。ただし、ポンドやオンスなど、他の国際単位への切り替え機能は搭載されていません。

商品情報やスタッフレビューから、「ワンタッチ」で電源がオンになる機能についての明確な記載はありません。ボタンを押して電源を入れる標準的な操作方法と考えられます。スタッフレビューでは「ボタンも大きく反応もよく操作しやすい」とのコメントがありますが、電源操作の速さや簡易性に関する具体的な言及はありません。調理中に手が濡れていたり汚れていたりする可能性があることを考えると、素早く簡単に電源を入れられるワンタッチ機能は便利ですが、本製品には搭載されていないようです。一般的な電子スケールと同様に、電源ボタンを押して起動する仕様と考えられます。特別に電源オンまでの時間が短いといった特徴も記載されていないため、標準的な使い勝手と言えます。この機能がないことが、使用上の大きな障壁になることは少ないでしょう。