ティファール(T-fal) ヴィテス ネオ KO5012JP

本体はポリプロピレン、ポリカーボネード、ナイロン、ステンレスの複合素材で構成されています。軽量であるため取り回しはしやすいですが、ステンレス製に比べると保温性や耐久性、高級感の面で劣る可能性があります。プラスチック部分の経年劣化も考慮に入れる必要があります。

注ぎ口は一般的な形状であり、コーヒーのハンドドリップに適した細口ではありません。湯量の微調整が難しいため、ドリップコーヒーを頻繁に淹れる方には物足りなく感じるかもしれません。ただし、スタッフレビューでは「水が注ぎ口から垂れたりもしません。」とあり、水切れは良いようです。

空焚き防止機能が搭載されており、水が入っていない状態での加熱を防ぎ、火災や故障のリスクを低減します。これは電気ケトルにおいて非常に重要な安全機能です。しかし、転倒時水漏れ防止機能については記載がないため、万が一ケトルが倒れた際にお湯がこぼれる可能性があります。

軽量でコンパクトなため、日常的に手軽に使える点は評価できます。しかし、スタッフレビューでは「蓋の開閉が甘くなる」「蓋の開き方が小さく水が入れにくい」「スイッチがすぐに解除される」といった使い勝手に関する指摘が見られます。これらの点は、長期的な使用において不便を感じる可能性があります。

10,200円という価格は、多機能な電気ケトルと比較すると機能が限定的であるため、一見すると高めに感じるかもしれません。しかし、ティファールという信頼性の高いブランドであること、そして1450Wというハイパワーで素早くお湯が沸く点を考慮すると、基本的な用途で素早い沸騰を求めるユーザーにとっては妥当なコストパフォーマンスと言えます。