ELECROW 7インチ タッチスクリーン モニター

7インチで1024x600の解像度は、Raspberry Piでの基本的な操作や、簡単な情報表示には十分な性能です。例えば、プログラミング学習で作成した小さなアプリケーションの画面や、センサーデータの表示などに適しています。しかし、PCのメインモニターとして使ったり、高画質な動画を見たりするには、画面が小さく解像度も低いため、文字が読みにくかったり、一度に表示できる情報量が少なかったりします。より詳細な表示や広い作業領域が必要な場合は、この解像度では限界があるでしょう。上位製品のような高精細さを期待すると、差を感じるかもしれません。

このモニターは、映像入力にHDMI、タッチ操作にUSBポートという、Raspberry PiやPCとの接続における最も標準的な方法を採用しています。多くのデバイスで共通して使えるため、互換性の心配が少なく、セットアップも比較的容易です。ただし、最新のRaspberry Pi 4や5では、USB-Cポート経由で映像出力や給電ができるモデルもありますが、この製品はそれに対応していません。そのため、映像とタッチ操作のためにHDMIとUSBの2本のケーブルが必要になります。よりスマートな配線をしたい場合は、上位製品に搭載されている可能性のあるUSB-C対応などを確認すると良いでしょう。

モニターへの電源供給は、Micro USBポートから5Vで行われます。これは、多くのUSB充電器やモバイルバッテリーで対応できるため、手軽に電源を確保できます。しかし、Raspberry Pi 4のような電力消費が大きいモデルと組み合わせる場合、モニターとPiの両方に十分な電流を供給できる高品質な電源アダプターを選ぶことが重要です。電源が不安定だと、画面がちらついたり、タッチ機能がうまく動作しなかったりする原因になります。この製品は、より安定した給電方法やUSB-C PDのような最新規格には対応していないため、電源の選定には注意が必要です。

IPS液晶パネルを採用しているため、画面を斜めから見ても色や明るさが大きく変わらず、視認性に優れています。これは、複数人で画面を共有する場合や、モニターを色々な角度に設置したい場合に非常に便利です。例えば、リビングで家族とゲームをしたり、作業中に立ち上がった時に画面が見えにくくなったりするのを防げます。ただし、輝度や色の一貫性といった画質面では、プロフェッショナル向けのモニターには及ばない可能性があります。日常的な使用には十分な品質です。