Mayfee! 10.1 インチ タッチ モニター CX010PI-C

このモニターは静電容量方式のタッチパネルを搭載しており、画面に触れるだけで操作が可能です。最大5点のマルチタッチに対応しているため、ピンチイン・ピンチアウトなどのジェスチャー操作も行えます。WindowsやLinux（Raspberry Pi OSなど）といった対応OSで使用する場合、別途マウスやキーボードを用意しなくても、GUI環境の操作を直感的に行えます。タッチ機能を使用するには、モニターとPC/Raspberry Pi間をUSBケーブルで接続する必要があります。一部のOSではドライバーのインストールや設定が必要になる場合があります。また、iOSシステムではタッチ機能がサポートされていないため、注意が必要です。

このモニターは、接続したRaspberry Piなどのデバイス本体に電源を供給する機能は備えていません。したがって、モニターを点灯させるための電源（USBまたはACアダプター）とは別に、Raspberry Pi本体を動作させるための電源を別途用意し、Pi本体に接続する必要があります。最上位製品の中にはPi本体への給電も兼ねるモデルもありますが、本製品ではそれぞれ独立した電源が必要になります。これにより、配線がやや複雑になる可能性がありますが、Pi本体の電源容量に依存しないため、安定した動作が期待できます。

モニター本体にデュアルスピーカーを内蔵しており、HDMIケーブルを通じて入力される音声信号を直接出力できます。これにより、動画コンテンツの視聴、音楽再生、またはシステム音やアプリケーションからの音声フィードバックを、別途外部スピーカーを用意することなく聞くことができます。音質は外付けスピーカーに劣る場合がありますが、手軽に音声を出力できるため、簡易的なマルチメディア用途や、音声ガイドを含むプロジェクトに便利です。場所を取らず、配線もシンプルに済ませられるため、省スペースでの利用に適しています。

モニターの背面に、VESA規格（100mm/75mm/50mmピッチ）に準拠したネジ穴が設けられています。この穴を利用することで、市販されている様々な種類のモニターアームや壁掛け金具に取り付けることが可能です。デスク上にスペースがない場合や、特定の高さや角度に固定して使用したい場合、あるいは壁に設置して情報表示端末として利用したい場合など、設置方法の選択肢が大きく広がります。これにより、より自由度の高いレイアウトを実現し、作業環境や使用シーンに合わせた最適な設置方法を選択できます。

このモニターは、特定のRaspberry Piモデル（例えばPi 4B）をモニター背面にぴったりと収納し、一体化させるような専用設計の保護ケースは備えていません。モニター単体での使用が基本となります。これにより、Pi本体やケーブル類は別途保護・管理する必要があります。最上位製品の中には、特定のPiモデルとの一体運用を前提とした堅牢なケース付きのモデルもありますが、本製品はより汎用的なモニターとして設計されています。幅広いRaspberry Piモデルや他のデバイスと接続して使用したいユーザーにとっては、ケース一体型でない方がかえって自由度が高い場合もあります。

周囲の明るさを自動的に感知し、画面の輝度（明るさ）を自動的に調整する機能は搭載されていません。画面の明るさの調整は、モニター本体に搭載されているボタンや、接続したPC/Raspberry PiのOS側の設定メニューから、手動で行う必要があります。使用環境の明るさが頻繁に変わる場所で使用する場合や、常に目に優しい明るさに保ちたい場合は、都度手動で調整が必要になります。この機能の有無は、特に常時設置場所の明るさが一定でない環境での使い勝手に影響しますが、手動調整でもほとんどの用途では問題なく対応可能です。