HOKUTO HOKUTO防湿庫・ドライボックス HP-102EX

庫内の現在の湿度はデジタル画面に表示されます。一目で庫内の湿度状態を確認できるため、カメラやレンズの保管環境が適切な範囲にあるか把握できます。ただし、一部ユーザーからは表示される数値と実際の庫内湿度にズレがあるとの指摘も見られます。より正確な湿度管理が必要な場合は、別途信頼性の高い湿度計の併用を検討することをおすすめします。この機能により、基本的な湿度管理状態のチェックは可能です。

本製品は20%RHから80%RHの範囲で湿度を設定できると記載されています。全自動除湿機能により、設定した湿度範囲に近づくように自動で制御を行います。保管する機材の種類や環境湿度に合わせて、ある程度の湿度レベルを選択することが可能です。ただし、より高精度な湿度管理が可能な上位モデルと比較すると、設定の細かさや安定性には違いがある可能性があります。基本的な湿度コントロールは可能と言えます。

扉を開けると庫内を明るく照らすLED照明が搭載されています。これにより、薄暗い場所や夜間でも庫内の機材を容易に確認でき、目的のレンズやカメラをスムーズに取り出すことが可能です。また、庫内の整理整頓や清掃を行う際にも便利で、使い勝手を向上させる機能です。省エネタイプのLEDなので、電気代を気にせず使用できます。

本製品には、庫内の湿度が高すぎる場合に音やランプで異常を知らせる高湿度異常警報機能は搭載されていません。湿度状態はデジタル表示で確認できますが、異常が発生した際にすぐに気づくためには、定期的にデジタル表示をチェックする必要があります。特に、頻繁に扉を開閉する場合や、湿度変化が大きい環境に設置する場合は、こまめな確認が必要です。

全自動電子除湿方式を採用しており、乾燥剤の交換や水の排水といった手作業によるメンテナンスが一切不要です。一度設置して電源を入れれば、自動で湿度を管理し続けてくれます。これにより、手間なく長期的に安定した湿度環境を維持できるため、忙しい方やメンテナンス作業を避けたい方に最適です。消耗品がないためランニングコストも非常に低いのが特長です。

扉のガラスは強化ガラスが使用されていますが、紫外線をカットするUVカット機能の記載はありません。窓際や照明の近くに設置した場合、紫外線が庫内の機材（レンズコーティング、ゴム部品など）に影響を与える可能性が考えられます。機材を紫外線から保護したい場合は、直射日光や強い照明が当たらない場所に設置するか、市販のUVカットフィルムなどを検討する必要があります。