BALMUDA バルミューダ 電気ケトル ザ・ポット K02A-WH

このモデルには、お湯の温度を細かく設定する機能は搭載されていません。コーヒーや紅茶、日本茶など、それぞれに最適な湯温で淹れることで風味が増す飲み物がありますが、このケトルでは沸騰したお湯（約100℃）を使用するか、自分で温度を見計らう必要があります。温度管理を重視する方には物足りない機能と言えるでしょう。

一度沸騰させたお湯を、設定した温度で一定時間保つ保温機能は搭載されていません。お湯が冷めた場合は再度沸かす必要があります。常に適温のお湯をキープしたいというニーズには応えられませんが、少量のお湯を必要な時にすぐに沸かすという用途には適しています。この機能がないことで、よりシンプルな操作性を求めるユーザーには好まれるかもしれません。

狙った場所に正確にお湯を注げる、細くて美しい注ぎ口は、ハンドドリップコーヒーや丁寧にお茶を淹れたい時に最適です。お湯の量を細かくコントロールできるため、コーヒーの成分を均一に抽出し、より豊かな風味を引き出すことができます。デザイン性だけでなく、実用性も兼ね備えた機能と言えます。この注ぎやすさは、多くのユーザーから高く評価されています。

水道水に含まれるカルキ臭を低減する専用の機能は搭載されておりません。そのため、水道水のカルキ臭が気になる場合は、浄水器を通した水を使用したり、沸騰時間を長めに取るなどの工夫が必要になるかもしれません。ただし、ステンレス製内部のため、プラスチック製ケトルに比べて匂いが付きにくいという利点はあります。よりクリアな味わいを求める場合は、別途対策を検討すると良いでしょう。

このモデルはタッチ式の操作ではなく、物理的なスイッチやボタンで操作するタイプです。スイッチを入れた際に持つ手の部分が光るというデザイン的な演出はありますが、操作自体は直感的で分かりやすいボタン式です。最新のタッチパネル式のようなスマートさはありませんが、誤操作が少なく、シンプルで使いやすいと感じる方もいるでしょう。本体表面がフラットでないため、掃除のしやすさではタッチ式に劣る可能性があります。

ケトルが倒れた際に、お湯が一切こぼれないような特殊な転倒時湯漏れ防止機能は搭載されていません。ただし、水を規定量以上に注ぎすぎた場合に安全装置が作動して水を排水する仕組みがあるとの報告があります。安全にご使用いただくためには、安定した場所に設置し、お取り扱いには十分ご注意ください。小さなお子様がいるご家庭では、特に注意が必要です。