防災計画 5年保存の7日間21食分非常食・保存食セット

この非常食セットには、火や電気を使わずに食品を温めるための自己発熱機能（加熱セットなど）は含まれていません。アルファ米など水やお湯で戻すタイプの食品が中心のため、温かい食事をとるにはカセットコンロや電気ケトルなど、別途加熱手段を用意する必要があります。災害でライフラインが停止した場合、そのまま食べるか、常温の水で戻して食べる形になります。温かい食事が心身に与える影響は大きいので、必要であれば他の備蓄と合わせて検討が必要です。

セットに含まれる個別の食品パッケージには、特定原材料を含むアレルギー表示が記載されています。アレルギー体質の方がいるご家庭でも、表示を確認することで一定の配慮が可能です。ただし、セット全体として特定のアレルギー物質を完全に除去しているわけではないため、購入前にセット内容をよく確認し、特に注意が必要なアレルギーがある場合は、ご自身で製造元や商品情報を詳しく調べるか、別の専用食を検討することをおすすめします。

アルファ米の袋やパンの缶詰、カレーのパウチなど、セット内の多くの食品は、特別な器具を使わずに手で簡単に開けられるよう設計されています。非常時など、落ち着いて作業できない状況や、怪我などで手の力が入りにくい場合でも、すぐに食品を取り出して食べられるように配慮されています。これにより、迅速な栄養補給が可能となり、誰でも自分で食事を用意しやすいです。

7日分21食という内容ながら、セット全体が約34cm×25cm×19cm、重量約3.1kgと比較的小さく、コンパクトにまとまっています。家庭の備蓄スペースが限られている場合でも、場所を取りすぎずに収納しやすいサイズです。箱の形状も一般的で、棚などに積み重ねて保管するのに適しています。災害用リュックに全てを入れるのは難しいサイズですが、自宅やオフィスでの定位置備蓄には扱いやすいでしょう。

アルファ米が中心ですが、赤飯、五目ご飯、ドライカレーといったご飯ものに加え、パンの缶詰（4種）、カレー、フォー（米めん）なども含まれており、ごはん、パン、麺類といった主要な主食でバリエーションがあります。最上位製品のようにデザートや多様なおかず類は少ないですが、7日間であれば比較的飽きずに食べられるよう工夫されています。複数の味があることで、非常時でも食事の楽しみを持つことができます。

セット内容には、やわらかい食感の白がゆや梅がゆ、パンの缶詰など、小さなお子さんや高齢者でも比較的食べやすいと思われる食品が含まれています。ただし、全ての食品が特別にユニバーサルデザインに配慮されているわけではありません。家族構成に小さなお子さんや高齢者が含まれる場合は、セット内容を事前に確認し、必要に応じて食べやすい単品を追加するなど調整することをおすすめします。