オーム電機(OHM) ラミネーター A3 LAM-383

このラミネーターの予熱時間は約2分（120秒）と長いため、高速ウォームアップ機能は搭載されていないと判断されます。すぐにラミネートを開始したい場合には、この待ち時間が作業効率に影響を与える可能性があります。上位機種では数十秒で準備が完了するものもありますが、本製品はより時間を要します。

フィルム詰まりが発生した場合に、リリースレバーを操作することで詰まったフィルムを排出できる機能が搭載されています。これにより、無理に引き抜こうとして機械やフィルムを傷つけるリスクを減らし、安全かつスムーズにトラブルを解消することができます。これは基本的な詰まり防止機能として有効です。

電源を入れてから約1時間後にヒーターの加熱が自動的に停止するオートオフ機能が搭載されています。これにより、消し忘れによる無駄な電力消費を防ぎ、安全性を高めることができます。長時間の使用や、作業中に離れることが多い場合に便利な機能です。

このラミネーターは100ミクロンフィルム専用設計のため、様々な厚みのフィルムに対応するための温度自動調整機能は搭載されていません。温度設定が固定されているか、あるいは手動での調整機能自体が存在しないと考えられます。そのため、100ミクロン以外のフィルムを使用することはできませんし、温度の微調整もできません。

このラミネーターはホットラミネートのみに対応しており、コールドラミネート機能は搭載されていません。熱に弱い素材（感熱紙、一部のインクジェットプリントなど）をラミネートしたい場合には使用できません。ラミネートしたい素材の種類によっては、別途コールドラミネート対応の機種が必要になります。

このラミネーターは2本ローラーを採用しており、上位機種のような多本ローラーシステムによる高度な気泡やシワの抑制機能は搭載されていません。一部のレビューでは仕上がりに波打ちやムラがあったという報告もあり、常に均一で美しい仕上がりを保証する機能は期待できません。ただし、使い方によっては綺麗に仕上がるという声もあるため、フィルムの種類や挿入方法によって結果が変わる可能性があります。