Defend Future 防災セット 防災士監修 非常用持ち出し 防災リュック (1人用Relief)

リュック本体にはJIS L 1092 4級取得済みの撥水加工が施されています。これは湿潤がなく、小さな水滴が付着する程度の防水性を示しており、軽い雨であれば中身が濡れるのをある程度防ぐことが期待できます。ただし、完全防水ではないため、大雨や長時間水に晒されるような状況では浸水する可能性がある点に注意が必要です。非常時の移動において、ある程度の雨対策にはなりますが、貴重品などはさらに防水性の高い袋に入れるなどの対策も検討するとより安心です。

リュックのフロント部分に反射板が付いています。これは夜間や停電時など、視界が悪い状況での避難時に役立つ機能です。車のヘッドライトや懐中電灯の光を反射することで、周囲の人や車両に自身の存在を知らせることができます。これにより、夜間の移動における交通事故などの危険を減らし、安全性を高めます。特に暗闇での避難を想定した場合、非常に重要な安全機能と言えます。

リュック本体には、サイドポケット2箇所、インナーポケット2箇所、バックポケット1箇所の合計5箇所のポケットがあります。これにより、セットに含まれる34点のアイテムをある程度区分けして収納することが可能です。インナーカラーがオレンジ色になっているため、暗い場所でも中身が見つけやすくなっています。細かいアイテムを整理し、必要なものを素早く取り出せるように工夫することで、非常時の混乱の中でも落ち着いて対応できるでしょう。ただし、自分でアイテムを詰め込む必要があるため、効果的な収納方法は各自で工夫が必要です。

リュックにはチェストベルトとウェストベルトが付属しています。これらのベルトを適切に締めることで、リュックが体にしっかりと固定され、荷物の重さが肩だけでなく胸や腰にも分散されます。これにより、長時間の徒歩移動や、段差、瓦礫など不安定な場所を移動する際の体への負担を軽減できます。重い荷物を背負って避難する場合、体の揺れを抑え、安定して歩けるようになるため、疲労を軽減し、より安全に移動するための重要な機能です。

セットに含まれるLEDダイナモラジオライトには、手回し充電機能が搭載されています。これにより、乾電池やUSBからの充電ができない停電時でも、手動でハンドルを回すことで内蔵バッテリーを充電し、ライトの使用、AM/FMラジオでの情報収集、スマートフォンの緊急充電（iPhone用、Android用アダプタ付属）が可能です。外部の電力供給が途絶えた状況下で、自力で電源を確保できることは、情報孤立や暗闇での行動制限を防ぐ上で非常に頼りになる機能です。警報機能も付いています。

本製品には、携帯用浄水器は含まれていません。セットには飲料水が含まれていますが、断水が長期化したり、水の備蓄が尽きたりした場合、身近な水源（川、風呂の残り湯など）を浄化して飲料水を確保することはできません。水は避難生活において最も重要な生命線の一つであるため、長期の避難や水源の確保に不安がある場合は、別途携帯用浄水器を用意するか、追加で水を備蓄することを検討する必要があります。このセット単体では、水に関する備えに限りがあります。