Eufy Eufy RoboVac 11S

本製品には部屋の形状を記憶し、効率的な清掃ルートを計画するマッピング機能は搭載されていません。ランダムな動きで部屋全体をカバーするため、同じ場所を複数回通過することがありますが、時間をかければ部屋全体を掃除することは可能です。特定のエリアを指定して掃除させたり、進入禁止エリアを設定したりする機能もありません。高度な効率性や清掃範囲の管理を求めるユーザーには不向きです。

Eufy RoboVac 11Sはスマートフォンアプリとの連携機能を持っていません。すべての操作は付属の専用リモコンで行います。そのため、外出先から掃除を開始したり、清掃モードを変更したりすることはできません。スケジュール設定はリモコンから可能ですが、より詳細な設定や清掃履歴の確認はできません。スマートフォンでの操作やスマートホーム連携を重視するユーザーには不向きですが、シンプルなリモコン操作で十分な方には問題ありません。

本製品は、およそ16mmまでの高さの段差であれば乗り越えることが可能です。これにより、フローリングと薄手のカーペットの境目や、部屋間のわずかな段差をスムーズに移動し、掃除を継続できます。ただし、厚手のカーペットやそれ以上の高さの段差ではスタックする可能性があるため、事前に障害物を取り除くか、段差を避ける工夫が必要です。一般的な家庭内の小さな段差であれば問題なく対応し、掃除の中断を減らします。

本製品には、アプリや物理的な境界線テープなどを用いて、掃除してほしくないエリアを自由に設定する機能は搭載されていません。特定の場所（ペットの餌場、子供のおもちゃスペース、壊れやすい物がある場所など）を避けて掃除させたい場合は、物理的に障害物を置くなどの対策が必要です。境界線テープは別売りで対応しているモデルもありますが、本製品には付属せず、アプリでの設定もできません。この機能が必要な場合は、上位モデルを検討することをお勧めします。

Eufy RoboVac 11Sは、バッテリー残量が少なくなると自動的に充電ステーションに戻り、充電を開始する機能を搭載しています。これにより、ユーザーが手動で充電する手間が省け、常に次の掃除に備えることができます。掃除中にバッテリーが切れて途中で停止した場合でも、充電後に自動で掃除を再開することはありませんが、充電の手間を省く基本的な機能としては十分です。充電ステーションへの帰還に多少時間がかかる場合もありますが、最終的には自力で戻ります。

本製品には、掃除機本体のダスト容器からゴミを自動で収集するステーションは付属していません。そのため、ダスト容器に溜まったゴミは、ユーザーが手動で定期的に捨てる必要があります。ダスト容器は0.6Lと比較的容量が大きく、水洗いも可能でメンテナンスはしやすいですが、自動ゴミ収集機能によるゴミ捨ての手間削減を期待するユーザーには不向きです。ゴミ捨ての頻度を極力減らしたい場合は、自動ゴミ収集機能付きのモデルを検討することをお勧めします。