ゼンハイザー Bluetoothオーディオトランスミッター BT T100

本製品は最大2台のBluetoothヘッドホンやイヤホンに同時にワイヤレス接続することが可能です。これにより、家族や友人と一緒にテレビの音声を共有したり、同じ音楽を聴いたりする際に便利です。ただし、2台同時接続時にはaptX Low Latency（aptX-LL）コーデックが非対応となるため、遅延が大きくなる可能性があります。ゲームや動画視聴で低遅延を重視する場合は、1台のみの接続を推奨します。この制限を理解した上で利用すれば、共有利用のニーズに応えることができます。

本製品はSBC、aptX、aptX-LLといった高音質および低遅延コーデックに対応しており、対応するヘッドホンやイヤホンと組み合わせることで、クリアで臨場感のあるサウンドを楽しむことができます。特にaptX-LLは、映像コンテンツとの同期性を高める上で非常に有効です。しかし、AACコーデックには非対応であるため、Apple製品ユーザーが高音質を求める場合には、SBC接続となり音質面で不利になる可能性があります。また、さらに高音質なaptX HDには対応していません。

本製品は、一部のスタッフレビューで接続先との相性問題やペアリングの不安定さが指摘されています。特に、特定のイヤホンタイプ（左右分離型など）では片側からしか聞こえない、または接続が不安定になるケースが報告されています。また、2回目以降の接続時にペアリングをやり直す必要がある場合があるなど、接続の安定性には課題が見られます。安定した接続を維持するためには、接続機器の選定や、使用環境の調整が必要となる場合があります。

本製品は光デジタル入力と3.5mmステレオミニ（AUX）入力に対応しており、テレビ、PC、ゲーム機、ポータブルオーディオプレーヤーなど、様々なオーディオ機器と接続することが可能です。これにより、既存の多くの機器をワイヤレス化する用途に適しています。ただし、RCA入力端子には対応していないため、RCA出力のみを持つ一部の古いオーディオ機器との接続には、別途変換アダプターなどが必要になる場合があります。

本製品はUSBバスパワーで動作するため、ACアダプターが不要です。PCのUSBポートやUSB充電器、テレビのUSB端子などから電源を供給できるため、設置場所の自由度が高まります。コンセントの少ない場所でも手軽に設置でき、配線もシンプルに保つことができます。内蔵バッテリーは搭載していないため、常時給電が必要ですが、据え置きでの使用を想定している場合には問題ありません。

本製品のBluetoothバージョンに関する具体的な情報が提供されていません。最新のBluetoothバージョン（例えば5.0以降）に対応している場合、通信速度の向上、接続安定性の強化、省電力性能の改善といったメリットが期待できます。バージョンが不明であるため、これらの最新の恩恵を受けられるかは不確かです。特に、広範囲での使用や、複数のBluetooth機器が混在する環境での安定性を重視するユーザーは、この点に留意する必要があります。