東洋リビング (Toyo Living) ED-80WA 【オートドライ】

本モデルの湿度表示はアナログメーター式です。デジタル表示のように細かい数値や経時変化を正確に把握することは難しいですが、庫内湿度が適正範囲（一般的に40～50%RH）にあるかどうかは大まかに確認できます。より精密な湿度管理が必要な場合は、別途デジタル湿度計を庫内に入れるか、デジタル表示モデルを検討することをおすすめします。

このモデルは庫内湿度を自動で40%RH以下に保つように設計されています。湿度を特定の数値（例: 50%RH）に手動で設定する機能はありません。そのため、過乾燥を避けたい場合や、機材の種類に応じて最適な湿度範囲を細かく調整したいユーザーには不向きです。基本的にはカビの発生を強力に抑制することに特化しています。

庫内にLED照明は搭載されていません。暗い場所や夜間に機材を出し入れする際は、別途照明が必要です。庫内全体が明るく照らされる機能は、機材の視認性を高め、目的のものをスムーズに取り出すのに役立ちますが、本モデルではこの機能は省かれています。使用場所の照明環境を確認しておきましょう。

庫内湿度が必要以上に高くなった場合に、アラームやランプで異常を知らせる警報機能は搭載されていません。湿度の異常に気付くためには、定期的に庫内湿度計を確認する必要があります。万が一、扉の閉め忘れやユニットの不調で湿度が高騰した場合でも、自動的にユーザーに通知される機能はないため注意が必要です。

東洋リビング独自の電子ドライユニット方式を採用しており、乾燥剤の交換や水の排水といったメンテナンスの手間が一切かかりません。電源を入れてコンセントに繋いでおくだけで、自動的に庫内湿度を適切なレベルに保ち続けてくれます。設置後のランニングコストや管理の負担を気にせず、長期的に安定した湿度管理ができる点が大きなメリットです。

扉のガラスにはUVカット機能は搭載されていません。直射日光が当たる場所に設置すると、紫外線が庫内の機材に悪影響を与える可能性があります。特にレンズのコーティングやカメラ本体のゴム部品などは紫外線の影響を受けやすいため、設置場所は窓際などを避け、日光が当たらない場所を選ぶことをおすすめします。照明からの紫外線にも注意が必要です。