サンワダイレクト モバイル プロジェクター 400-PRJ026

本製品は0度から40度までの範囲で自動台形補正機能を搭載しており、斜めからの投影でも映像の歪みを自動で補正し、見やすい長方形の画面に調整してくれます。これにより、プロジェクターの設置場所の自由度が高まり、手軽に利用できる点が大きな利点です。特に、三脚なしで角度調整ができる設計と相まって、様々なシーンでの利用をサポートします。ただし、40度を超える角度や90度投影時には自動補正が動作しないため、その点は注意が必要です。

本製品は短焦点レンズ機能を搭載していません。投射距離は0.6mから3mで、20インチから100インチの画面を投影します。狭い部屋で壁際に設置して大画面を投影するといった、短焦点プロジェクター特有のメリットは享受できません。ある程度の投影距離を確保する必要があるため、設置スペースには注意が必要です。短焦点機能がないことで、部屋のレイアウトによっては投影サイズや設置位置に制約が生じる可能性があります。

本製品は自動フォーカス機能を搭載しておらず、ピント調整はマニュアルで行う必要があります。プロジェクターの設置場所を変更するたびに、手動でピントを合わせる手間が発生します。これにより、手軽に持ち運んで様々な場所で使用するモバイルプロジェクターとしての利便性が一部損なわれる可能性があります。常にクリアな映像を得るためには、使用の都度、手動での調整作業が必要となる点を理解しておく必要があります。

本製品はBluetooth接続機能を搭載していません。そのため、ワイヤレスで外部スピーカーやヘッドホンと接続することはできません。内蔵スピーカーの音質に満足できない場合や、夜間に音量を抑えて楽しみたい場合でも、3.5mmステレオケーブルを用いた有線接続が必要となります。これにより、音響環境の拡張性や設置の自由度が制限されるため、ワイヤレスでの音声出力環境を重視するユーザーにとっては不便に感じる可能性があります。

本製品はAndroid TV機能を搭載していません。そのため、プロジェクター単体で動画配信サービスアプリやゲームアプリなどを直接利用することはできません。コンテンツを楽しむためには、HDMIケーブルでスマートフォン、タブレット、PC、ゲーム機などの外部機器を接続する必要があります。Chromecast対応と記載がありますが、これは外部のChromecastデバイスを接続して利用することを指しており、プロジェクター自体にスマートOSが内蔵されているわけではありません。

本製品はHDR（ハイダイナミックレンジ）対応機能を搭載していません。HDRは映像の明暗差をより広範囲に表現し、よりリアルで奥行きのある映像を実現する技術です。本製品のコントラスト比が400:1と低いこともあり、HDR非対応であることは、特に映画や高画質なコンテンツを視聴する際に、映像の表現力や臨場感において物足りなさを感じる要因となります。より豊かな色彩や階調表現を求めるユーザーには、この点がデメリットとなるでしょう。