DPVR DPVRパーソナルシネマ [DPVR-P1-16G]

製品情報に視野角に関する具体的な数値（例：100度など）の記載がありません。視野角はVRの没入感に大きく影響する要素ですが、情報が不足しています。スタッフレビューでは「画面は本当にリアル感があり」という感想もありますが、これはコンテンツや個人の感じ方による可能性が高く、視野角の広さを直接的に示唆するものではありません。レンズの品質に関する情報もなく、視野角やレンズによる歪みなどがどの程度かは不明です。情報がないため、この点については評価が難しい状態です。

本製品はスマートフォンを装着して使用するタイプのVRゴーグルではなく、プロセッサーやディスプレイ、ストレージなどを内蔵したオールインワン（スタンドアロン）タイプです。そのため、特定のスマートフォンとの互換性を考慮する必要はありません。PCやスマートフォンからの動画データは、USB接続やmicroSDカード経由で転送して視聴することになります。スマートフォンを必要としないため、手軽に単体で利用できる点が特徴です。

同梱物にコントローラーの記載がなく、主に本体のボタンや頭の動きでの操作になると考えられます。スタッフレビューで「文字入力が難しいと思いました」というコメントがあり、メニュー操作やブラウザ利用における操作性に課題があることが示唆されます。VR空間でのポインティングや選択といった基本的な操作は可能と思われますが、複雑なインタラクションやゲームなどには向いていません。直感的な操作や快適な文字入力が必要な用途には不向きと言えます。

価格は28,000円であり、一体型VRゴーグルとしてはエントリー～ミドルレンジに位置付けられます。PC不要の手軽さや、当時のスタンドアロン機として一般的な解像度、軽量性といったハードウェアの基本性能は備わっています。しかし、スタッフレビューで繰り返し指摘されているコンテンツの少なさや互換性の低さ（特に国内向けサービス非対応）、操作性の課題が、製品の価値を大きく制限しています。ハードウェアに見合うソフトウェア体験が得られないため、価格に対して満足度が低いという評価も見られます。価格を考慮しても、利用目的が限られる点で使用価値が分かれる製品です。