Razer Core X Chroma Aluminum External GPU Enclosure RC21-01430100-R3U1

このモデルは、接続したノートPCに対してThunderbolt 3ケーブル経由で最大100WのPower Deliveryに対応しています。これにより、eGPUとしての機能だけでなく、ノートPCの充電も同時に行えます。デスク周りのケーブルを減らし、すっきりとした環境を構築できるため、特にThunderbolt 3ポートを搭載したノートPCをデスクトップのように据え置いて使用する際に非常に役立つ機能です。電源アダプターを別途接続する必要がなくなります。

本体背面に4つのUSB 3.0 Type-Aポートと1つのギガビットEthernetポートを搭載しています。これにより、マウス、キーボード、Webカメラ、外付けストレージなどのUSB機器を多数接続でき、ノートPC側の限られたポートを有効活用できます。また、有線LAN接続により安定したネットワーク環境を構築可能です。ただし、一部のMac環境ではEthernetポートが正常に機能しないというユーザー報告もあるため、注意が必要です。eGPUを高性能なドッキングステーションとしても活用できる便利な機能です。

ツールを使用することなく筐体を開けることができ、内部のPCIe x16スロットに装着するグラフィックカードをユーザー自身で交換することが可能です。これにより、将来的に新しい高性能グラフィックカードが登場した場合でも、eGPUエンクロージャー本体を買い替えることなくグラフィック性能だけをアップグレードできます。長期的に最新のグラフィック性能を維持したいユーザーや、用途に応じてグラフィックカードを使い分けたいユーザーにとって重要な機能です。

このeGPUエンクロージャー自体にはディスプレイ出力ポートは搭載されていませんが、内部に装着したグラフィックカードの持つディスプレイ出力ポート（HDMIやDisplayPortなど）を利用して外部モニターに接続できます。これにより、ノートPC本体の画面だけでなく、1台または複数の高解像度外部ディスプレイでゲームや作業を行うことが可能です。ノートPC単体では接続できないような多数のモニター構成や、より高解像度での出力環境を構築するのに不可欠な機能です。

高性能なグラフィックカードを搭載し、高負荷なタスクを実行する際には、グラフィックカード自体の冷却ファンに加えてエンクロージャー内部のファンも動作し、ある程度の騒音が発生します。筐体は十分な冷却を考慮した設計にはなっていますが、完全に静音というわけではありません。特に静かな環境での作業を重視するユーザーにとっては、動作音が気になる可能性があります。静音性を最優先する場合は、搭載するグラフィックカードのファン性能も考慮する必要があります。

Razer製品の特徴であるRazer Chroma RGBライティング機能を搭載しています。筐体下部のLEDストリップが発光し、Razer Synapse 3ソフトウェアを使用して様々な色やエフェクトにカスタマイズ可能です。他のRazer製周辺機器とライティングを同期させることもできます。機能性には直接関係ありませんが、ゲーミング環境の雰囲気を演出し、見た目にもこだわりたいユーザーにとって魅力的な機能です。