日立(HITACHI) ヘルシーシェフ MRO-S7X R

最上位機種に搭載されているWスキャン機能（トリプル重量、8眼赤外線）はありません。赤外線センサーと温度センサーで食品の表面温度を検知し、加熱を制御しますが、食品の種類や形状、量によっては加熱ムラが生じる可能性があります。特に少量の食品を温める場合は、加熱しすぎに注意が必要です。手動で加熱時間を調整するか、少量モードを使用することで、より均一な仕上がりになります。また、食品の配置にも工夫が必要です。中央に寄せて置くことで、センサーが検知しやすくなります。

解凍機能は搭載されていますが、最上位機種のような全解凍・半解凍の選択や、グラム指定などの詳細設定はできません。そのため、解凍する食品の種類や量によっては、解凍ムラが生じる場合があります。取扱説明書に記載されている解凍時間の目安を参考に、手動で加熱時間を調整する必要があります。解凍後、食品の一部がまだ凍っている場合は、様子を見ながら追加で加熱してください。また、解凍前に食品を小さく切っておくと、より均一に解凍できます。

清掃コースというスチームを使ったお手入れ機能が搭載されています。庫内側面・背面にはシリコン系塗装が施されており、汚れを落としやすくなっています。しかし、最上位機種のような自動メニューによる本格的なスチーム洗浄機能はありません。そのため、こまめな手入れが必要です。調理後すぐに庫内を拭く、定期的に清掃コースを使用するなど、日頃からのお手入れを心がけましょう。焦げ付きが酷い場合は、重曹水を含ませた布巾で拭くと効果的です。

本製品はヒーター式オーブンであり、熱風を循環させるコンベクション機能は搭載されていません。そのため、庫内の温度にムラが生じやすく、焼き菓子などを作る際には焼きムラができやすいです。対策としては、調理中に途中で焼き加減を確認し、必要に応じて食材の向きを変える、またはアルミホイルで覆うなどの工夫が必要です。また、予熱をしっかり行うことで、庫内温度を安定させることができます。本格的なオーブン料理を楽しみたい場合は、コンベクションオーブンレンジの購入を検討することをおすすめします。