Twelve South AirFly Pro 12-1911

本製品は2台のワイヤレスイヤホンやヘッドホンを同時に接続し、同じ音声を共有できる機能を持っています。これは、飛行機内で友人や家族と一緒に映画を観る際や、自宅で二人で音楽を聴く際などに非常に便利な機能です。多くのBluetoothトランスミッターが1台のみの接続に対応している中で、この機能は本製品の大きな強みと言えます。ペアリングも比較的簡単に行えるため、共有したいシーンでスムーズに利用開始できます。

本製品はaptX Low Latency、aptX、SBCの各オーディオコーデックに対応しています。aptX Low Latencyは特に低遅延に優れており、動画視聴やゲームプレイ時の音ズレを最小限に抑えることができます。aptXもSBCより高音質で、よりクリアなサウンドを提供します。ただし、より高音質なaptX HDや、iPhoneで一般的に使われるAACには対応していません。そのため、iPhoneユーザーが高音質を重視する場合は、AAC対応のトランスミッターの方が適している可能性がありますが、Androidユーザーや低遅延を重視するユーザーにとっては十分な高音質対応と言えます。

Bluetooth 5.0に対応しているため、従来のバージョンと比較して接続の安定性が向上しています。これにより、音途切れやノイズの発生を抑制し、より快適なリスニング体験を提供することが期待されます。しかし、一部のユーザーレビューでは、ノイズの発生や接続が切れるといった報告もあり、使用環境や接続する機器との相性によっては、完全に安定した接続を維持できない場合もあります。特に充電中のノイズや、アンプとの干渉によるノイズは注意が必要です。安定性を高めるためには、周囲の電波状況や機器の配置に配慮することが推奨されます。

本製品の入力端子は3.5mmオーディオジャック（AUX）のみであり、光デジタル端子やRCA端子といった他の入力端子は搭載していません。このため、接続できる機器が3.5mmジャックを持つものに限定されます。テレビや一部のオーディオ機器など、光デジタル出力やRCA出力が主流の機器に接続したい場合は、別途変換アダプターが必要になるか、本製品では対応できない可能性があります。汎用性は高いものの、豊富な入力端子を求めるユーザーには不向きと言えます。

本製品は内蔵バッテリーで動作しますが、付属のUSB-Cケーブルを使用して充電しながらの使用も可能です。これにより、バッテリー残量を気にすることなく長時間の使用が可能となり、特に長距離フライト中など、電源が確保できる環境では非常に便利です。バッテリーが切れてもすぐに充電しながら使えるため、急な使用にも対応できます。ただし、一部のレビューでは充電しながらの使用時にノイズが増加するとの報告もあるため、音質を重視する場合は充電完了後に使用することが推奨されます。

本製品はBluetooth 5.0に対応しています。Bluetooth 5.0は、従来のBluetooth 4.2と比較して、通信速度が2倍、通信範囲が4倍に向上し、さらに省電力性能も強化されています。これにより、より高速で安定したデータ転送が可能となり、ワイヤレスオーディオの品質向上に貢献します。また、バッテリー駆動時間の延長にも寄与するため、長時間の使用にも適しています。最新バージョンに対応していることで、将来的な互換性や性能面での安心感があります。