Bose TV Speaker

本製品はHDMI-CEC機能に対応しており、HDMIケーブルでテレビと接続することで、テレビの電源オン/オフに連動してサウンドバーも自動的に電源が入り、テレビのリモコンでサウンドバーの音量をコントロールすることが可能です。これにより、複数のリモコンを使い分ける手間が省け、日々の操作が非常にスムーズになります。ただし、一部のスタッフレビューでは、HDMI接続時でも稀に音声が出ない場合があるとの報告もあり、その際はサウンドバー本体の電源を入れ直す必要がある場合があります。

本製品には、映画、音楽、ニュースといったコンテンツの種類に合わせて音質を自動または手動で切り替える「サウンドモード切替機能」は搭載されていません。しかし、リモコンには「ダイアログモード」と「低音ブースト」の専用ボタンがあり、これにより人の声の明瞭度を高めたり、低音の迫力を強調したりすることは可能です。これらの機能は、特定のコンテンツに合わせた音質調整の代替として利用できますが、プリセットされた複数のサウンドモードを切り替えるような包括的な機能ではありません。

Bose TV Speakerは、人の声やセリフを明瞭にして際立たせることに特化した設計がされており、リモコンの「ダイアログモード」ボタンを押すことで、このクリアボイス機能を有効にできます。このモードでは、視聴番組の音声を分析し、ボーカル帯域を強調することで、小さな音量でもセリフが聞き取りやすくなり、聞き逃しを防ぎます。特に、壁掛けテレビで音がこもりやすい環境や、周囲が騒がしい状況でも、人の声がクリアに耳に届くため、ドラマやニュースの視聴において非常に有効な機能です。

本製品は、リモコンに搭載された専用ボタンを押すことで、低音を強調する「低音ブースト」機能を有効にできます。これにより、映画の爆発音や音楽の重低音にさらなる迫力と深みを与えることが可能です。コンパクトなサウンドバーでありながら、そのサイズからは想像できない豊かな低音を実現しており、映画鑑賞やライブ映像の視聴時に臨場感を高めるのに役立ちます。また、別売りのベースモジュール（サブウーファー）を接続することで、さらに強力な重低音を楽しむオプションも用意されています。

Bose TV SpeakerはBluetooth接続に対応しており、スマートフォンやタブレット、その他のBluetooth対応デバイスとワイヤレスでペアリングすることで、お気に入りの音楽やポッドキャストをサウンドバーからストリーミング再生できます。リモコンのBluetoothボタンを押すだけで簡単にペアリングモードに移行できるため、手軽にテレビの音質向上だけでなく、ワイヤレススピーカーとしても活用できます。これにより、テレビを見ていない時でも、高音質で音楽を楽しむことが可能となり、日常のエンターテイメント体験を豊かにします。

本製品には、USBメモリに保存された音楽ファイルを直接再生するためのUSBポートや関連機能は搭載されていません。音楽を再生する際は、Bluetooth接続を利用してスマートフォンなどのデバイスからワイヤレスでストリーミングするか、テレビ経由で再生する必要があります。USBメモリに保存した音源を直接サウンドバーで再生したいと考えているユーザーにとっては、この機能の欠如は考慮すべき点となります。