アイリスオーヤマ サウンドスピーカー HT-SB115

本製品はHDMI ARC端子を搭載しており、HDMI-CEC規格に準拠したケーブルを使用することで、対応するテレビとの連携操作が可能です。これにより、テレビのリモコンでサウンドバーの電源オン/オフや音量調整を行えるため、複数のリモコンを使い分ける手間が省け、操作が非常にシンプルになります。テレビの電源を入れるとサウンドバーも自動で起動し、テレビの音量を調整するとサウンドバーの音量も連動して変わるため、日常使いの利便性が大きく向上します。

本製品には、再生するコンテンツに合わせて最適な音質に切り替えられる3つのサウンドモード（NEWS、MOVIE、MUSIC）が搭載されています。NEWSモードは人の声が聞き取りやすいように調整され、ドラマやニュースのセリフを明瞭にします。MOVIEモードは映画に適した臨場感ある音質を提供し、迫力のあるシーンをより楽しめます。MUSICモードは音楽鑑賞に適したフラットな音質で、様々なジャンルの音楽を高音質で楽しむことができます。これにより、コンテンツごとに最適な音響効果を手軽に選択し、より没入感のある視聴体験を得られます。

本製品には、人の声を聞き取りやすくする専用の「NEWS」サウンドモードが搭載されています。このモードを選択することで、ニュース番組のキャスターの声やドラマのセリフ、映画の会話などが、背景のBGMや効果音に埋もれることなく、よりクリアに耳に届くようになります。特に、小さな音量でテレビを視聴する際や、高齢者の方など、セリフの聞き取りやすさを重視するユーザーにとって、非常に有用な機能です。これにより、聞き逃しを防ぎ、ストレスなくコンテンツを楽しむことができます。

本製品は、両サイドに配置されたバスレフポートにより、ある程度の低音の響きを生成し、立体的なサウンドを実現します。しかし、特定のボタンや設定で低音を意図的に強調する「重低音強調機能」は明示的に搭載されていません。MOVIEモードで臨場感のある音質を提供しますが、これは重低音のみを強調する機能とは異なります。より深く、パワフルな重低音を求めるユーザーや、映画やゲームで爆発音などの迫力を最大限に引き出したい場合は、別途サブウーファーの追加や、重低音強調機能を持つ上位モデルの検討が必要となるでしょう。

本製品はBluetooth Ver.4.2に対応しており、スマートフォンやタブレットなどのBluetooth対応機器とワイヤレスで簡単に接続できます。これにより、お気に入りの音楽ストリーミングサービスや、デバイスに保存された音源を、サウンドバーの高音質でリビング全体に響かせることができます。ケーブル接続の手間がなく、手軽に音楽を楽しめるため、日常のリビングスピーカーとしても活用できます。対応プロファイルはA2DP、AVRCPで、一般的な音楽再生やリモート操作に対応しています。

本製品にはUSBポートが搭載されておらず、USBメモリに保存された音楽ファイルを直接再生する機能はありません。そのため、USBデバイスに保存された音源を楽しみたい場合は、スマートフォンやタブレットに転送してBluetooth経由で再生するか、またはUSB再生機能を持つ別のオーディオ機器をAUX端子などで接続する必要があります。手軽にUSBメモリの音楽を再生したいユーザーにとっては、この機能の欠如は考慮すべき点となります。