サンワサプライ レーザーポインター グリーンレーザー LP-GL1017G

本製品はレーザー照射ボタンを押している間だけレーザーが点灯するモーメンタリースイッチ方式を採用しており、通電方式の切り替え機能は搭載していません。この方式は、不必要なレーザー照射を防ぎ、安全性を高める上で有効です。しかし、常時点灯モードや、特定のパターンでの点灯モードなど、複数の通電方式を切り替える機能は備わっていないため、用途に応じて照射方法を柔軟に変更したい場合には対応できません。シンプルな操作性を求めるユーザーには適していますが、多機能性を重視する場合には物足りなく感じるでしょう。

本製品は緑色レーザーに特化しており、赤色レーザーなど他の色に切り替える機能は搭載していません。緑色レーザーは赤色レーザーよりも視認性が高いというメリットがありますが、プレゼンテーションの背景色や資料の色によっては、赤色レーザーの方が適している場合もあります。レーザーの色を使い分けることで、より効果的なアピールが可能となるため、この機能がないことは、多様なプレゼンテーション環境に対応する上での制限となります。単一の緑色レーザーで十分な用途であれば問題ありません。

本製品にはレーザー光の到達距離を調整する機能は搭載されていません。レーザーの到達距離は最大約200m（夜間時）と非常に長いですが、これは固定された性能であり、使用環境に応じて距離を短くしたり、照射範囲を絞ったりすることはできません。広い会場での使用には適していますが、狭い会議室などで使用する際には、レーザー光が遠くまで届きすぎることで、意図しない場所に照射されるリスクや、聴衆の目に誤って入る可能性が高まります。様々な広さの会場で柔軟に対応したい場合には、この機能の欠如が不便に感じられるかもしれません。

本製品にはレーザー光の点滅パターンを変更する機能は搭載されていません。レーザーは常に点灯状態での照射となります。点滅や回転などのパターンは、聴衆の注意を特定の箇所に強く引きつけたり、プレゼンテーションに動きを加えたりする上で有効な機能です。この機能がないため、単調な指示になりがちで、よりダイナミックなプレゼンテーションを求めるユーザーには物足りなく感じるでしょう。シンプルな指示棒として使用する分には問題ありませんが、表現の幅を広げたい場合には不向きです。

本製品にはプレゼンテーション資料のページ送りや戻しを行うページ操作機能は搭載されていません。レーザー照射のみに特化しているため、プレゼンテーション中にスライドを進めるには、別途パソコンを操作するか、別のプレゼンターを使用する必要があります。これにより、演台から離れて説明する際に、スムーズな進行が妨げられる可能性があります。聴衆から視線を外さずにプレゼンテーションを行いたい場合や、動きながら説明するスタイルを好むユーザーにとっては、この機能の欠如は大きな制約となります。

本製品にはプレゼンテーションの残り時間を知らせるタイマーやバイブレーションによる時間通知機能は搭載されていません。時間管理を厳密に行いたいプレゼンターにとっては、別途タイマーを用意するか、時計を頻繁に確認する必要があります。これにより、プレゼンテーションの流れが中断されたり、時間配分を意識しすぎて説明に集中できなかったりする可能性があります。特に、持ち時間が厳しく決められている発表会や会議などでは、この機能がないことが不便に感じられるでしょう。