Atlas アトラス コーヒースケール ADCS-03

本製品には「0表示機能」として風袋引き機能が搭載されています。この機能を使うことで、容器の重さを差し引いて、コーヒー粉や抽出したコーヒー液だけの重さを正確に計量できます。特にハンドドリップでは、ドリッパーやサーバーをスケールに乗せた状態でコーヒーの量を計量するため、風袋引き機能は非常に重要です。一度ゼロに戻してから計量を開始できるので、手間なく目的の量だけを測ることが可能です。これにより、レシピ通りの分量を守りやすくなり、安定した味わいのコーヒーを淹れるのに役立ちます。操作も簡単で、初心者の方でもすぐに使いこなせます。

本製品の計量皿は取り外して洗う機能はありません。計量面はフラットなタッチパネル式で、汚れてもサッと一拭きで手入れできるとされています。粉や液体がこぼれた際は、乾いた布や湿らせた布で表面を拭き取る必要があります。シリコーンゴムマットは取り外して洗うことができますが、本体の計量面自体は丸洗いができません。油汚れなどが付着した場合、拭き取りだけでは完全にきれいにならない可能性もあります。清潔さを保つためには、使用後にすぐに拭くなどの対策が必要です。計量皿を外して丸洗いできるタイプと比べると、お手入れの手軽さでは劣る場合があります。

本製品に表示固定機能は搭載されていません。計量中の数値はリアルタイムで変動します。大きな容器を使用した場合など、計量物を乗せると表示部分が見えにくくなることがありますが、数値を固定して後からゆっくり確認するといった使い方はできません。計量中は常にディスプレイを確認しながら作業を進める必要があります。この機能がないこと自体は、一般的な使用においては大きな問題とならないことが多いですが、特定の状況（例えば、計量後にすぐに数値を確認できない場合など）では不便を感じる可能性があります。多くのデジタルスケールには搭載されていない機能のため、必須というわけではありませんが、あると便利な機能の一つです。

本製品には約120秒で自動的に電源がオフになるオートパワーオフ機能が搭載されています。一定時間操作がない状態が続くと、電源が自動的に切れるため、電源の切り忘れによる電池の無駄な消耗を防ぐことができます。特に電池式のスケールの場合、この機能があると電池の持ちが良くなり、経済的です。キッチンでの作業中に他のことに気を取られて電源を消し忘れてしまっても、自動でオフになるため安心です。約120秒という時間は、コーヒー抽出など一連の作業を行うには十分な長さであり、頻繁に電源が切れてしまうといったストレスは少ないでしょう。この機能は、電池の寿命を延ばし、利便性を向上させる上で役立ちます。

本製品は計量単位としてグラム（g）に対応していますが、ミリリットル（ml）やオンス（oz）、ポンド（lb）など、他の単位への切り替え機能は搭載していません。主に日本のレシピで一般的なグラム表示で計量することに特化しています。海外のレシピを参照する際など、グラム以外の単位で材料が表記されている場合には、別途単位換算を行う必要があります。特に液体の計量で容積単位（ml）が必要な場合や、海外のコーヒー豆のレシピでポンドやオンスが使われる場合などには、この機能がないことで多少の不便さを感じるかもしれません。グラム以外の単位での計量が必要な場合は、手動で換算するか、単位切り替え機能付きの他のスケールを検討する必要があります。

本製品はタッチパネルで操作を行うタイプであり、一般的な物理ボタンによるワンタッチ電源機能は搭載していません。電源のオン/オフや風袋引きなどの操作は、液晶表示の下にあるタッチセンサーに触れて行います。操作自体はシンプルで直感的とされていますが、物理的なボタンと異なり、触れる位置や押し方によっては反応が分かりにくいと感じる人もいるかもしれません（レビューでも指摘あり）。タッチパネル式のため、ボタンの隙間に汚れが溜まる心配がなく、表面を拭きやすいという利点はあります。しかし、手触りだけで操作を確認できるワンタッチボタンのような確実な操作感とは異なります。電源オン/オフ専用の明確なボタンがあるタイプに比べると、操作の分かりやすさや確実性において違いがあります。