HARIO(ハリオ) V60ドリップスケール VSTN-2000B

容器を乗せた状態で表示をゼロにする、風袋引き（TARE）機能は本製品に搭載されています。これにより、抽出量など中身だけの重さを正確に計量することが可能です。ハンドドリップで抽出量を細かく管理する際に必須となる機能であり、使いやすさに直結します。コーヒー豆や粉をドリッパーに入れた後、お湯を注ぎながらリアルタイムで抽出量を把握できるため、レシピ通りの抽出を再現しやすくなります。操作方法もシンプルで、簡単に風袋をリセットできます。この機能があることで、計量カップなどを使わずに直接ドリッパーで計量できるため、洗い物も減らせます。

本製品の計量面（測定盤）は本体と一体型となっており、取り外して丸洗いする機能はありません。スタッフレビューでは、測定面が汚れやすいにも関わらず、きれいに拭き取るのが難しいという意見が見られます。コーヒー粉やお湯が飛び散ると汚れの原因となるため、使用後はその都度丁寧に拭き取る必要があります。水没させたり、強い洗剤を使用したりすることは推奨されない場合が多いので、お手入れの際は注意が必要です。計量皿が取り外せないため、本体全体を濡らさないように清掃する必要があります。

商品情報やスタッフレビューからは、計量中の表示を固定する機能についての言及がありません。この機能がない場合、大きな容器を乗せて表示が見えにくい位置になってしまった際に、正確な数値を読み取るのが難しくなる可能性があります。特に、ハンドドリップ中にスケールを覗き込むような体勢になった場合、表示が安定して見えないと不便を感じることがあるかもしれません。一般的に、表示固定機能があると、計量が終わった後に落ち着いて数値を確認できるため、より確実な作業に繋がります。本製品にはその機能はないようです。

詳細な時間は不明ですが、電池式であることから、一定時間操作しないと自動的に電源がオフになる機能は搭載されていると考えられます。これは電池の消耗を防ぎ、ランニングコストを抑える上で重要な機能です。特にコーヒー抽出中はタイマーに集中しがちで、スケールの電源を切り忘れることもあります。自動オフ機能があれば、うっかりそのままにしてしまっても安心です。これにより、頻繁に電池交換をする手間を減らすことができます。一般的なスケールと同様に、この機能はバッテリー寿命を延ばすために不可欠です。

本製品は主にコーヒー抽出に特化しているためか、計量単位はグラム（g）のみの対応となります。ミリリットル（ml）やポンド（lb）、オンス（oz）など、他の単位に切り替える機能は搭載されていません。コーヒーのレシピでは一般的にグラムが使われることが多いですが、他の調理でml単位が必要な場合や、海外のレシピでlbやoz表記に対応したい場合には、本製品だけでは対応できません。グラム以外の単位での計量が必要な場合は、別の計量器具が必要になります。単位換算機能がないため、使用できる範囲は限られます。

本製品はタッチパネル式のボタンを採用しており、おそらく電源のオンオフもタッチ操作で行います。これにより、ボタンの隙間に汚れが溜まりにくく、フラットなデザインになっています。ただし、スタッフレビューでは、タッチパネルの感度が高すぎる、あるいは逆に反応が鈍いことがある、という声が見られます。また、操作時にクリック感や音などのフィードバックがないため、ボタンが押されたかどうか分かりにくいという指摘もあります。慣れれば問題なく使用できるという意見もありますが、初めて使用する際は戸惑う可能性があるかもしれません。