シャオミ(Xiaomi) Mi 11 Lite 5G

Mi 11 Lite 5Gには、公式なIP等級（例：IP68など）の防水防塵性能の記載はありません。しかし、実際のユーザーレビューの中には、「2度の水没を経験したが水密性が非常に高い」という報告があり、ある程度の耐水性があることが示唆されています。これは、料理中の水しぶきや、突然の雨に濡れるといった日常的な場面での安心感につながる可能性があります。ただし、公式な認証がないため、水没させたり、水中で使用したりすることは絶対に避けるべきです。水濡れによる故障のリスクはゼロではないため、取り扱いには十分注意が必要です。

このスマートフォンは、日本の電子マネーサービスである「おサイフケータイ」に対応しています。これは、FeliCaチップが搭載されているためで、コンビニでの支払い、電車やバスの乗車、ポイントカードの利用などが、スマートフォンをかざすだけで簡単に行えます。財布やカードを持ち歩く必要がなくなり、非常に便利です。Xperia Z2も同様におサイフケータイに対応しており、日本のユーザーにとって必須とも言える機能です。ただし、MIUIのアップデートによって一時的に動作に不具合が生じる可能性も報告されているため、最新のOSバージョンでの動作確認をおすすめします。

Mi 11 Lite 5Gは、残念ながらワイヤレス充電機能には対応していません。スマートフォンを充電する際は、本体のUSB Type-Cポートに充電ケーブルを接続する必要があります。ワイヤレス充電は、ケーブルを抜き差しする手間が省ける便利な機能ですが、このモデルでは利用できません。ただし、33Wという非常に高速な有線急速充電に対応しているため、充電自体は短時間で行うことができます。充電の手軽さを最優先する方は、他のワイヤレス充電対応モデルを検討すると良いでしょう。

Mi 11 Lite 5Gは、デュアルSIM機能に対応しており、2枚のSIMカードを同時に利用できます（DSDV対応）。これにより、例えば仕事用とプライベート用で異なる電話番号を使ったり、国内用と海外用のSIMを使い分けたりすることが可能です。これにより、複数のスマートフォンを持ち歩く必要がなくなり、非常に便利です。Xperia Z2はシングルSIMモデルでしたので、この点はMi 11 Lite 5Gの大きなアドバンテージと言えます。ただし、MIUIの仕様上、両方のSIMで同じ着信音しか設定できないという制限があるというレビューもありますので、詳細な設定については確認が必要です。

Mi 11 Lite 5Gは、ストレージ容量を拡張するためのmicroSDカードスロットを備えていません。内蔵ストレージは128GBですが、これ以上容量を増やすことはできません。写真、動画、音楽、アプリなどをたくさん保存したいユーザーにとっては、この点がデメリットとなる可能性があります。Xperia Z2はmicroSDカードに対応していたため、容量不足を心配せずに利用できましたが、Mi 11 Lite 5Gでは、クラウドストレージの活用や、不要なデータの定期的な整理がより重要になります。

このスマートフォンは、画面の中に指紋センサーが内蔵されている「画面内指紋認証機能」には対応していません。代わりに、スマートフォンの側面にある電源ボタンに指紋センサーが統合されており、電源を入れるのと同時に指紋でロック解除ができます。この側面指紋センサーは、素早くロック解除ができるという利点があります。Xperia Z2も画面内指紋認証には対応していませんでしたが、Mi 11 Lite 5Gは側面指紋センサーという形で生体認証を提供しています。画面内認証のような最新技術ではありませんが、実用的で使いやすい認証方法と言えます。