DAISHIN 手動式芝刈機 DGM-200R

本製品はリール式の刃を採用した手動式芝刈機であり、一般的に際刈り機能は搭載されていません。壁やフェンス沿いの芝をきれいに仕上げるためには、芝刈りばさみや別の道具を使って手作業で処理する必要があります。このモデル単体では、庭の端まで完璧に刈り込むことは難しい点を理解しておく必要があります。

本製品は刈り取った芝を集草ボックスに集める方式であり、刈りカスを細かく粉砕して芝生に撒くマルチング機能は備わっていません。刈り込み後は集草ボックスに溜まった芝を都度捨てる必要があります。マルチングによる芝生への栄養補給や、刈りカス処分の手間削減といったメリットは得られません。

本製品はエンジンやモーターを搭載しない手動式（手押し式）です。芝刈り機を前進させるためには、ユーザー自身が本体を押して歩く必要があります。約6kgと軽量ではありますが、広範囲の作業や少しでも傾斜がある場所では体力を要し、作業者の負担となる可能性があります。自走機能による作業負担軽減はありません。

本製品のハンドル部分は、組み立て時にボルトとナットで固定します。使用後にハンドルを折りたたんでコンパクトに収納するための、クイックリリース機構や簡単に折りたためる構造は備わっていません。分解して保管する場合は、工具が必要となり手間がかかります。省スペースでの保管には不向きな場合があります。

エンジン式や電動式芝刈機に搭載されている、レバーを離すと刈刃の回転が停止するような安全ブレーキ機能は、手動式である本製品にはありません。刈刃は本体の車輪の回転に連動して回るため、本体の動きが止まれば刈刃も止まります。動力がないため、電動やエンジン式のような高速回転による危険性は低いですが、回転刃に直接触れるのは避ける必要があります。

本製品には、水道ホースを接続して刈刃周りを水洗いする洗浄用注水機能は備わっていません。刈り終わった後に付着した芝のカスや汚れを落とす際は、ブラシやヘラなどを使って手作業で清掃する必要があります。これにより、清掃にやや手間がかかる可能性がありますが、構造がシンプルなため手入れ自体は比較的容易です。