ケンウッド(KENWOOD) ミラー型ドライブレコーダー 大画面10型 DRV-EM3700

前後カメラともにフルハイビジョン（1080p）録画に対応し、高感度STARVIS CMOSセンサーを搭載しているため、夜間や暗い場所でも比較的明るく映像を記録できます。しかし、フレームレートが28fpsであるため、日本のLED信号機が点滅して映らない現象が発生する可能性があります。また、より高精細な2Kや4K解像度、60fps録画に対応した製品と比較すると、映像の滑らかさや細部の記録能力において劣る点があります。日常的な記録には十分ですが、より鮮明な証拠映像を求める場合には物足りなさを感じるかもしれません。

フロントカメラは対角170°と広範囲をカバーし、前方からの状況を広く記録できます。リアカメラは対角132°で、一般的な後方確認には十分な視野角ですが、より広範囲をカバーする製品と比較するとやや狭く感じるかもしれません。映像の歪みに関する具体的な情報はありませんが、広角レンズ特有の歪みが多少発生する可能性はあります。しかし、広範囲を記録できるため、側方からの飛び出しや斜め後方の車両の動きを捉えるのに役立ちます。

別売の車載電源ケーブルCA-DR550を使用することで、最長24時間の衝撃検知駐車録画が可能です。これにより、駐車中の当て逃げやいたずらなどの衝撃を感知した際に自動で録画を開始し、証拠映像を残すことができます。ただし、タイムラプス録画や動体検知録画といった他の駐車監視モードに関する明確な記載はなく、機能は衝撃検知に限定される可能性があります。長時間の監視には対応していますが、より多機能な駐車監視を求める場合は、機能の制限を考慮する必要があります。

GPS機能とGセンサーを内蔵しており、走行中の位置情報や速度、衝撃を正確に記録し、万が一の事故の際に客観的な証拠を提供します。前後カメラにWDR（ワイドダイナミックレンジ）機能を搭載しているため、トンネルの出入り口など明暗差の大きいシーンでも白飛びや黒つぶれを抑え、安定した映像を記録できます。ただし、HDR（ハイダイナミックレンジ）機能に関する明確な記載はないため、逆光補正の性能はWDRに依存します。基本的な証拠能力を高める機能は備わっています。

本製品は34,340円という価格帯で、大画面IPS液晶やSTARVISセンサー、前後フルハイビジョン録画といった基本的な機能を備えています。しかし、録画解像度がフルHDに留まり、フレームレートも28fpsであるため、より高画質・高フレームレートの製品と比較すると性能面で劣ります。また、一部のユーザーレビューで耐久性に関する懸念が報告されており、長期的な視点でのコストパフォーマンスを評価する際には、これらの点を考慮する必要があります。価格と機能のバランスは取れていますが、突出したコストパフォーマンスがあるとは言えません。