Accsoon CineView SE

本製品の最も主要な機能であり、カメラからの映像信号を無線でモニター等に伝送します。送信機と受信機がセットになっており、ケーブル配線を不要にすることで、撮影現場などでの自由度を大幅に向上させます。最大350mという長距離伝送に対応しており、広い会場や離れた場所からのモニタリングも可能です。高画質かつ安定した映像伝送を目指して設計されています。

本製品は0.05秒以下の超低遅延伝送を実現しており、リアルタイム性が非常に高い映像モニタリングを可能にします。これにより、カメラの動きや演技に合わせて遅延なく映像を確認できるため、シビアなピント合わせや構図確認が要求されるプロの撮影現場で特に役立ちます。ゲームなど操作に対する映像の遅れが許されない用途にも適しています。

本製品は送信機にHDMI入力とSDI入力の両方を備えていますが、一般的なAVセレクターのように複数のHDMI機器などを接続してボタンで切り替える機能は搭載されていません。通常はHDMI入力かSDI入力のどちらか一方を使用します。異なる種類の機器（HDMI出力のみのカメラとSDI出力のみのカメラなど）からの入力を受けられる柔軟性はありますが、入力ソースを複数同時接続して切り替える用途には適しません。

本製品は送信機と受信機のペアリングを比較的簡単に行えるように設計されています。自動チャンネル選択ノブによるペアリングや、迅速なセットアップが可能であると謳われています。これにより、機材の設置に時間をかけられない現場でも素早くシステムを構築できます。複雑なネットワーク設定などが不要なため、専門知識がないユーザーでも比較的導入しやすいと言えます。

最大350m（見通し）という非常に長い伝送距離に対応しています。これは一般的なワイヤレスHDMI製品と比較しても優れており、大規模な会場や屋外、建物を挟むような環境（ただし、実際の距離は障害物や電波状況に左右されます）でのモニタリングに有効です。デュアル周波数伝送技術により、長距離でも安定した接続維持を目指しています。

2.4GHzと5GHzのデュアル周波数帯を同時に利用する技術を採用しており、受信機が電波干渉をインテリジェントに識別し、2つのストリームを組み合わせて安定した映像・音声を提供します。これにより、電波が混み合った環境でもより途切れにくい通信を実現しようとしています。ただし、日本の技術基準適合証明（技適）については、一部周波数帯やDFS機能に懸念の声があります。