ナカトミ(Nakatomi) スポットクーラー ツインダクト SAC-612NG

本製品は4Lのドレンタンクを搭載しており、一時的にドレン水を溜めておくことができます。さらに、付属のドレンホースを接続することで、排水タンクが満水になることを気にせず、連続してドレン水を外部へ排出することが可能です。これにより、長時間の連続運転が必要な工場や倉庫などの現場でも、手動でタンクを頻繁に空にする手間が省け、作業の中断を減らすことができます。排水設備がある場所での使用には非常に便利な機能です。

本製品には、運転中に発生したドレン水（結露水）を製品の排気熱を利用して空気中に蒸発させる機能は搭載されていません。そのため、発生したドレン水は必ず本体のドレンタンクに溜まるか、連続排水ホースを使用して外部へ排出する必要があります。蒸発機能があれば排水の手間をさらに減らせるメリットがありますが、本製品ではこの機能はないため、定期的な排水管理が必要となります。

本製品には、冷風ダクトが自動で左右にスイングして広範囲に冷風を送る自動首振り機能は搭載されていないようです。冷風ダクトは手動で方向を調整できますが、自動で広範囲を冷やしたい場合には向きません。特定のスタッフレビューでは、手動調整したダクトが意図した方向を維持しにくいという意見もありました。自動首振り機能がないため、特定の一点を継続的に冷やす用途や、手動で頻繁に調整する運用が必要になる可能性があります。

本製品には、あらかじめ設定した時間になると自動で運転を開始したり停止したりするタイマー機能は搭載されていません。運転の開始・停止は本体のスイッチを操作して手動で行う必要があります。作業開始時間に合わせて自動で冷房をつけたり、終業時間に合わせて自動で消したりといった使い方はできません。電源のオン・オフを管理する手間が発生しますが、シンプルな操作性を求める場合には問題ないでしょう。

本製品には、本体から離れた場所から操作できるリモコンは付属していません。運転モードの切り替えや電源のオンオフなど、全ての操作は製品本体の操作パネルで行う必要があります。設置場所が手の届きにくい高所や、移動が困難な場所に設置する場合、操作の度に本体まで移動する必要があるため、リモートでの操作を重視する場合には適していません。

本製品には、地震や接触などで本体が大きく傾いたり転倒したりした場合に、自動的に運転を停止する安全機能である転倒時自動停止機能は搭載されていないようです。キャスター付きであるため移動は容易ですが、設置場所の安定性には十分注意し、誤って倒さないように取り扱う必要があります。特に人や物が頻繁に行き交う環境で使用する場合は、安全確保のために一層の配慮が必要です。