Razer(レイザー) Razer Naga V2 HyperSpeed RZ01-03600100-R3A1

Razer Naga V2 HyperSpeedは、左側面に12個、天面に7個（左右クリック、ホイールクリック/チルト、DPIボタンなど）の合計19個のプログラム可能なボタンを搭載しています。Razer Synapse 3ソフトウェアを使用することで、これらのボタン全てにゲーム内のアクション、マクロ、OS機能などを自由に割り当てることが可能です。MMOなどスキル数の多いゲームでは、キーボードに手を伸ばす回数を減らし、戦闘中の素早い反応や複雑なスキル回しをマウス操作だけで完結させることができます。サイドボタンの形状が工夫されており、慣れればノールックでの押し分けも比較的容易です。

本製品は、内部にウェイトを装着してマウスの重量を調整する機能は搭載していません。電池込みで約95gの固定重量となります。多ボタンマウスとしては比較的軽量な部類ですが、マウスの重さやバランスを細かくカスタマイズしたいユーザーにとっては選択肢が限られます。普段使用しているマウスの重さや、プレイスタイルに合う重量かどうかを事前に確認することが推奨されます。

本製品には、マウスを装飾的に光らせるLEDイルミネーション機能は搭載されていません。これにより、消費電力を抑えバッテリー持続時間を長くする効果が期待できます。デスク周りの環境をシンプルにしたいユーザーや、マウスの光り方が不要なユーザーにとっては問題ありませんが、他のゲーミングデバイスとライティングを同期させたい、見た目の派手さを楽しみたいといったユーザーには向いていません。

Razer Synapse 3ソフトウェアを使用することで、ゲームやアプリケーションごとに異なるボタン割り当てやDPI設定などのプロファイルを作成・管理できます。ソフトウェアがバックグラウンドで動作していれば、アプリケーションに応じてプロファイルを自動で切り替える機能も利用可能です。これにより、ゲーム中はゲーム用の設定、作業中は作業用の設定といったように、マウスを使い分ける手間なく常に最適な状態で使用できます。ただし、一部ユーザーからは自動切り替えにラグや不安定さがあるとの報告も見られます。

Razer独自の低遅延ワイヤレス技術「HyperSpeed Wireless」（2.4GHz帯を使用）と、汎用性の高いBluetooth接続に対応しています。HyperSpeed接続はゲームプレイに最適化されており、有線接続と遜色ない高速かつ安定した通信を実現します。Bluetooth接続は消費電力が少なく、最大約400時間（単三アルカリ電池使用時）という長時間のバッテリー持続時間が魅力です。用途に応じて接続方式を切り替えることで、ゲームではパフォーマンスを重視し、通常作業ではバッテリー持ちを優先するといった使い分けが可能です。

本製品は単三電池を使用して稼働するため、専用の充電ドックは付属しませんし、対応もしていません。バッテリーが消耗した場合は、電池を交換する必要があります。充電式単三電池を使用すれば繰り返し使えますが、マウスをドックに置くだけで充電されるような利便性はありません。常に満充電状態を維持したい場合や、充電の手間を極力なくしたいユーザーは、別途充電器と充電池を用意するか、充電ドック対応モデルを検討する必要があります。