MDD MDD 12TB 7200 RPM 256MB キャッシュ SATA 6.0Gb/s 3.5インチ 内蔵ハードドライブ 監視ストレージ用 (MD12TBGSA25672DVR)

SMR記録方式は、データを高密度に記録できるため、大容量HDDに適した技術です。ただし、書き込み速度が低下する傾向があります。監視カメラのデータは、一度記録したら頻繁に書き換えることが少ないため、SMRのデメリットは比較的小さいと言えます。しかし、大量のデータを頻繁に書き換える用途には不向きです。SMRのHDDは、データの書き込み頻度が少ないアーカイブ用途や、動画・写真などの保存に適しています。

ニアラインHDDは、24時間365日の連続稼働を前提とした設計で、高い信頼性と耐久性を備えています。監視システムでは、常に録画を続ける必要があるため、ニアラインHDDは適しています。一般的なHDDよりも振動や温度変化に強く、長期的な安定稼働が期待できます。ただし、ニアラインHDDは、一般的なHDDよりも価格が高くなる傾向があります。信頼性を重視するユーザーにはおすすめです。

振動補正機能は、HDDが動作中に発生する振動を検知し、ヘッドの位置を調整して読み書きエラーを防ぐ機能です。複数のHDDを搭載する環境や、振動が発生しやすい場所に設置する場合に有効です。監視システムでは、複数のHDDを搭載することが多いため、振動補正機能は重要です。振動によるデータ損失を防ぎ、安定した録画を維持することができます。振動が多い環境で使用する場合は、特にこの機能に注目しましょう。

MTBF（平均故障間隔）は、HDDの信頼性を示す指標の一つです。MTBFの値が高いほど、故障しにくいことを意味します。監視システムでは、長期間のデータ保存が求められるため、MTBFの高いモデルを選ぶことが重要です。MTBFが200万時間という事は、かなり信頼性が高いと言えます。しかし、MTBFはあくまで平均値であり、個体差があることに注意が必要です。定期的なバックアップも忘れずに行いましょう。

キャッシュメモリは、HDDの読み書き速度を向上させるために一時的にデータを保存する場所です。キャッシュメモリの容量が大きいほど、頻繁にアクセスするデータの読み書きが高速化されます。監視システムでは、常に録画を続ける必要があるため、大容量キャッシュは有効です。256MBのキャッシュは、一般的なHDDよりも大容量であり、より高速なデータ処理が期待できます。ただし、キャッシュメモリの効果は、使用状況によって異なります。

データ暗号化機能は、HDDに保存されたデータを暗号化し、不正アクセスから保護する機能です。監視システムでは、機密性の高い映像データを取り扱うことがあるため、データ暗号化機能は重要です。万が一、HDDが盗難されたり、紛失したりした場合でも、データ漏洩のリスクを軽減できます。ただし、データ暗号化機能を使用すると、HDDの読み書き速度が低下する場合があります。セキュリティを重視するユーザーにおすすめです。