1Mii ワイヤレス オーディオ トランスミッター レシーバー RT5066R2

本製品は1つの送信機に対して2つの受信機が付属しており、これらを介して2台のアクティブスピーカーやアンプに同時に音声をワイヤレスで送信することが可能です。これにより、広い空間で複数のスピーカーを設置して音を均一に届けたい場合や、異なる部屋で同じ音楽を楽しみたい場合に非常に便利です。一般的なBluetoothトランスミッターでは1対1接続が基本となることが多い中、この同時接続機能は本製品の大きな強みと言えます。

本製品はBluetoothではなく独自の2.4GHzワイヤレス伝送方式を採用しているため、aptX HDやAACといった一般的なBluetooth高音質コーデックには対応していません。しかし、製品概要には「24ビット/192 kHzまでの高品質オーディオを送信でき、CD品質より優れています」と記載されており、独自の技術で高音質伝送を実現していると謳っています。Bluetoothコーデックの枠組みでは評価できませんが、高音質を追求する設計思想は見て取れます。Bluetoothデバイスとの互換性よりも、専用システムとしての高音質を重視するユーザー向けです。

本製品は独自の2.4GHz技術と強力なアンテナを採用することで、非常に強い無線信号と優れた耐干渉性を実現しています。これにより、信号のカバー範囲内でオーディオ損失や音途切れ、ノイズの発生を抑え、安定した高品質なオーディオ伝送を可能にしています。スタッフレビューでも「しっかり綺麗な音が届きます」といった評価があり、安定した接続性能が確認されています。ただし、Wi-Fiルーターや電子レンジなどの強力な電波干渉源の近くでは、安定性が損なわれる可能性もあるため、設置場所には配慮が必要です。

本製品はRCA入力と3.5mm AUX入力に対応しており、テレビ、パソコン、DVDプレーヤー、MP4プレーヤーなど、幅広いオーディオソース機器と接続できます。これにより、多くの家庭用オーディオ機器からの音声出力をワイヤレス化することが可能です。ただし、光デジタル入力やUSB入力には対応していません。特に光デジタル入力は、高音質なデジタル接続を求めるユーザーや、一部のテレビで光デジタル出力しか持たない場合に必要となるため、この点が不足していると感じるユーザーもいるかもしれません。アナログ接続がメインの用途であれば十分な選択肢を提供します。

本製品はUSBバスパワーには対応しておらず、付属の電源アダプターを使用して給電します。そのため、パソコンのUSBポートやモバイルバッテリーからの直接給電はできません。コンセントからの電源供給が必須となるため、設置場所の選択肢が限られる可能性があります。特に屋外での使用や、コンセントが少ない場所での利用を検討している場合は、この点が制約となることを理解しておく必要があります。ACアダプターによる安定した電源供給は可能ですが、携帯性や柔軟性においてはUSBバスパワー対応製品に劣ります。

本製品はBluetooth技術を使用しておらず、独自の2.4GHzワイヤレス伝送方式を採用しているため、Bluetoothの最新バージョンに対応しているという機能はありません。市販のBluetoothイヤホンやスピーカー、スマートフォンなど、他のBluetoothデバイスとペアリングして使用することはできません。この製品は、特定のオーディオソースから特定のスピーカーへ、独自のワイヤレスチャネルを通じて音声を伝送することに特化しています。Bluetoothの汎用性を求めるユーザーには適しませんが、専用システムとしての安定性や性能を重視する場合には有効な選択肢となります。