YaizK USB Bluetooth トランスミッター&レシーバー T9

本製品は複数のBluetooth機器への同時接続には対応していません。スタッフの評価でも「Bluetooth１台のみの接続だった」と明記されており、一度に接続できるのは一つのBluetoothイヤホンやスピーカーのみです。そのため、家族や友人と一緒に同じ音源を共有したい場合や、複数のオーディオ機器を切り替えて使用したい場合には、その都度ペアリングをやり直す必要があります。この機能は、複数のデバイスで同時にワイヤレスオーディオを楽しみたいユーザーにとっては大きな制約となります。

本製品はSBCコーデックにのみ対応しており、高音質とされるaptXやAACといったコーデックには対応していません。SBCはBluetoothオーディオの基本的なコーデックですが、データ圧縮率が高いため、音質が劣化しやすい傾向があります。特に、高解像度の音源や、音質にこだわりたい音楽鑑賞においては、物足りなさを感じる可能性があります。よりクリアで豊かなサウンドを求めるユーザーにとっては、この高音質コーデック非対応は重要な欠点となります。

本製品には、Bluetooth接続の安定性を高めるための特別な機能に関する記載はありません。スタッフの評価では「途中に遮蔽物があると音が途切れる」「遮蔽物に弱い」という指摘があり、電波状況や障害物の影響を受けやすいことが示唆されています。これにより、使用環境によっては音途切れやノイズが発生しやすく、安定したワイヤレスオーディオ体験が損なわれる可能性があります。特に、混雑した電波環境や、トランスミッターと受信機器の間に壁などがある場所での使用には注意が必要です。

本製品の入力端子は3.5mmオーディオ（AUX）とUSB-A（電源供給兼データ）に限定されており、光デジタル端子やRCA端子といった他の主要な入力オプションは搭載していません。これにより、光デジタル出力のみを持つテレビやゲーム機、あるいはRCA端子で接続する古いオーディオ機器など、接続できるデバイスの種類が大幅に制限されます。幅広いオーディオ機器との互換性を求めるユーザーにとっては、この入力端子の少なさは大きな制約となります。

本製品はUSBバスパワーに対応しており、USB-A端子を通じて電源を供給します。これにより、ACアダプターを別途用意する必要がなく、パソコンのUSBポートやUSB充電器、モバイルバッテリーなどから手軽に給電できます。コンセントの場所を気にせず設置できるため、デスクトップPC周りや車載用、ポータブル用途など、様々なシーンで柔軟に利用できる利便性があります。内蔵バッテリーがないため、常時給電が必要ですが、USB給電の汎用性は高いです。

本製品はBluetooth 5.0に対応しており、これは現在のBluetooth規格において比較的新しいバージョンです。Bluetooth 5.0は、従来のバージョンに比べて通信速度が向上し、通信範囲が広がり、消費電力が低減されるというメリットがあります。これにより、より安定したワイヤレス接続と効率的なデータ伝送が期待できます。最新のBluetooth技術を活用することで、基本的なワイヤレスオーディオ体験を享受できます。