DOGBOO ミラー型ドライブレコーダー

12インチのIPS液晶画面を搭載しており、電子ミラーとして機能します。多モード画面表示により、電子ミラーとCarPlay/Android Autoの地図画面を分割表示することも可能です。しかし、スタッフレビューには「日差しが強い日中は画面が見づらくなる事がある」との指摘があり、高輝度環境下での視認性には課題がある可能性があります。夜間は比較的良く見えるとの評価もありますが、全体的な視認性は平均的と言えるでしょう。

前後2カメラ同時録画に対応していますが、具体的なカメラの視野角（広角性能）に関する情報や、映像の歪みに関する記載はありません。一般的に広角レンズは広い範囲を捉えられますが、歪みが発生しやすい傾向があります。本製品の映像がどの程度の範囲をカバーし、どの程度自然な見え方をするかは不明であり、特にデジタルインナーミラーとして常用する際に違和感がないかは実際に確認が必要です。

製品情報には駐車監視機能に関する具体的な記載がありません。Gセンサー連動録画やタイムラプス録画、低電圧保護機能などの有無も不明です。そのため、駐車中の当て逃げやいたずらなど、車両を離れている間のトラブルに対する監視機能は期待できない可能性があります。この機能はドライブレコーダーの重要な付加価値の一つであるため、この点が不足していることは購入を検討する上で注意が必要です。

HDR機能は搭載されており、明暗差の大きい環境での映像品質向上に寄与します。しかし、GPS機能やGセンサー（衝撃検知）に関する具体的な記載がありません。GPSがない場合、事故発生時の正確な位置情報や速度を映像と共に記録できないため、証拠能力が低下する可能性があります。Gセンサーがない場合、衝撃時の自動録画やファイル保護が行われないため、重要な映像が上書きされるリスクがあります。CarPlay/Android Auto対応は利便性を高めますが、ドラレコ本体の付加機能としては限定的です。

ブランドDOGBOOに関する詳細な情報が少なく、信頼性については懸念があります。スタッフレビューには「バックカメラがすぐ壊れた」「使用3ヶ月で壊れた」「サポートに連絡しても到着後30日以内、未開封の初期不良でしか対応してもらえない」「保証は無く、有料修理となる」といった非常に厳しい意見が複数見られます。これは製品の耐久性や購入後のサポート体制に大きな不安を残すものであり、長期的な使用を考えるとリスクが高いと言わざるを得ません。

11,800円という価格でCarPlay/Android Auto対応、前後同時録画、12インチ大画面といった多機能を謳っている点は、一見するとコストパフォーマンスが高いように見えます。しかし、カメラの解像度が1080Pに留まり、GPSや駐車監視機能の有無が不明であること、そして何よりもスタッフレビューで指摘されている耐久性やメーカーサポートの課題を考慮すると、価格以上の満足度が得られるかは疑問が残ります。特に長期的な使用を考えると、追加の費用や手間が発生するリスクがあります。