TESMEN TWS-322 マルチワイヤーストリッパー

本製品は0.2～6 mm²という比較的幅広い範囲の電線径に自動で対応します。ワイヤーの太さを測って適切な穴を探す手間が省けるため、様々なサイズの電線を扱うDIY用途などで便利です。ただし、電線の種類や個体によっては自動調整だけではうまく剥けない場合があり、調整が必要になるケースもレビューで見られます。この機能は、手動式のストリッパーに慣れていない初心者の方にとって、敷居を下げる役割を果たします。

ストリップする長さを調整するためのストップブロック（調整可能なストッパー）が付いています。これにより、複数の電線の被覆を剥く際に、同じ長さに揃えて作業を進めることができます。コネクターへの接続など、被覆を剥く長さを正確に揃えたい場合に役立ちます。調整方法はシンプルで、ストッパーをワイヤーの端に合わせて固定するだけです。正確な長さでの作業をサポートし、仕上がりの均一性を保つのに便利です。

ワイヤーストリップ機能だけでなく、絶縁端子および非絶縁端子を圧着する機能も備わっています。これにより、配線作業でワイヤーに端子を取り付ける際に、別の圧着工具を用意する必要がありません。ストリップから圧着までを1本の工具でこなせるため、工具の持ち替えが減り、作業効率の向上が期待できます。ただし、一部のレビューでは圧着の精度や強度に問題があるとの指摘もあり、重要な配線箇所での使用には注意が必要です。

電線を必要な長さに切断するためのカッター機能も搭載されています。ワイヤーストリップ作業の前段階として、または単に電線を切りたい場合に、ニッパーなどの切断専用工具を使わずに済みます。ストリップ機能と一体になっているため、配線加工の一連の作業をこの1本で行いやすくなります。銅線、アルミ線、シース芯線など様々なケーブルの切断に適しています。工具箱をコンパクトにしたい場合にも有用な機能です。

製品情報には、使用しない際にハンドルを閉じた状態で固定するロック機構に関する明確な記載がありません。一般的なこの形状の多機能ストリッパーにはロック機能がない場合が多いです。この機能がない場合、工具箱に入れたり持ち運んだりする際に不用意に刃が開いてしまう可能性があるため、保管時には注意が必要です。特に刃の部分に手が触れないよう、安全な場所に保管することが重要になります。

剥がした電線の被覆くずを受け止めるための収集機能や機構は搭載されていません。作業を行うと、剥がされた被覆の切れ端が周囲に飛び散る可能性があります。特に室内や精密機器の近くで作業する場合は、作業場所が汚れないように下にシートを敷くなどの対策が必要になります。作業後は都度、被覆くずを清掃することが推奨されます。シンプルな構造のため、この機能は省略されています。