Silicon Power PX10 1TB SP010TBPSDPX10CK

本製品の仕様には、データ暗号化機能に関する記載がありません。最上位製品が提供するようなAES 256ビットハードウェア暗号化機能は搭載されていないと考えられます。そのため、機密性の高いデータを保護したい場合は、WindowsのBitLockerやmacOSのFileVaultなど、OS標準のソフトウェア暗号化機能を利用するか、別途暗号化ソフトウェアを導入する必要があります。SSD単体でのセキュリティ対策は限定的であるため、重要なデータを扱う際には注意が必要です。

本製品は、頑丈なアルミニウムシャーシを採用し、MIL-STD認定²を受けていると明記されています。これは、米国国防総省の軍事規格に準拠した耐衝撃性を持つことを意味し、不意の落下や衝撃から内部のデータを保護する能力が非常に高いことを示します。持ち運び中に誤って落としてしまっても、データが破損するリスクを大幅に軽減できるため、外出先で頻繁に使用するユーザーや、データの安全性を重視するユーザーにとって大きなメリットとなります。

本製品には、SSDの健康状態や寿命をモニタリングするための専用ソフトウェアが付属するという記載がありません。一般的に、このような機能はSSDの故障を事前に予測し、大切なデータを保護するために役立ちます。この機能がない場合、ユーザーはSSDの状態を直接把握することが難しくなります。ただし、WindowsのS.M.A.R.T.情報ツールなど、OS標準の機能で一部情報を確認できる可能性はありますが、専用ツールのような詳細な監視は期待できません。

本製品の仕様には、複数のユーザー間でSSDを共有する際にアクセス権を設定できる機能に関する記載がありません。これは、特定のユーザーのみがデータにアクセスできるように制限する機能がないことを意味します。そのため、家族や職場でSSDを共有する場合、すべてのユーザーがすべてのデータにアクセスできる状態となります。情報漏洩のリスクを低減したい場合は、OSのファイル共有設定や、フォルダ単位でのアクセス権設定を別途行う必要があります。

本製品には、SSDに保存されたデータを完全に消去するための専用機能やソフトウェアが付属するという記載がありません。SSDを廃棄したり、他人に譲渡したりする際に、個人情報や機密情報が漏洩するのを防ぐためには、データを完全に消去することが重要です。この機能がない場合、ユーザーは別途データ消去ソフトウェアを利用するか、OSの機能でドライブを完全にフォーマットするなどの対策を講じる必要があります。安心してSSDを手放したい場合は、この点に注意が必要です。

本製品自体に、SSDを複数のパーティションに分割するための専用機能やソフトウェアが付属するという記載はありません。ただし、パーティション分割はWindowsのディスクの管理ツールやmacOSのディスクユーティリティなど、OS標準の機能で実行可能です。そのため、この機能がなくても、ユーザーは必要に応じてSSDを分割し、OSとデータを別々に保存したり、用途別に領域を分けたりすることができます。製品固有の機能ではないため、別途OSの機能を利用することになります。