Xiaomi ロボット掃除機 E10

本製品はジグザグ字型の掃除経路を採用しており、基本的な効率化は図られています。しかし、LDSレーザーナビゲーションのような高度なマッピング技術は搭載されておらず、部屋の正確な地図作成や、特定のエリアを細かく指定して掃除する機能は限定的です。スタッフレビューでも「水拭きと分けるマッピング機能がないので、境界を作る必要があります」と指摘されており、部屋の形状を記憶して最適な掃除経路を計画する能力は、上位機種と比較して劣ります。そのため、複雑な間取りの部屋や、特定の場所を頻繁に掃除したい場合には、手動での設定や介入が必要になる場合があります。

本製品はMi Home/Xiaomi Homeアプリに対応しており、スマートフォンから掃除の開始・停止、スケジュール設定、掃除の進捗確認などが可能です。また、Amazon AlexaやGoogleアシスタントといった音声アシスタントにも対応しているため、音声での操作も行えます。これにより、外出先からでも手軽に掃除を指示したり、自宅で他のスマートデバイスと連携させたりすることができ、利便性が向上します。アプリのインターフェースも直感的で、初めてロボット掃除機を使う方でも簡単に操作できるでしょう。

本製品は段差検知機能と障害物乗り越え機能を搭載しており、カーペットや敷居などの小さな段差であればスムーズに乗り越えて掃除を継続できます。これにより、部屋の途中で止まってしまうリスクが低減され、広範囲を一度に掃除することが可能です。ただし、乗り越えられる段差の高さには限界があるため、あまりに高い段差がある場所では手動での移動が必要になる場合があります。一般的な家庭環境であれば、問題なく使用できるレベルの機能と言えます。

本製品の商品情報には、特定のエリアを進入禁止に設定する機能について明確な記載がありません。マッピング機能がLDSレーザーナビゲーション非対応のジグザグ走行であるため、アプリ上で詳細な仮想壁や進入禁止エリアを設定する機能は搭載されていない可能性が高いです。スタッフレビューでも「水拭きと分けるマッピング機能がないので、境界を作る必要があります」とあり、高度なエリア指定は期待できません。そのため、掃除してほしくない場所がある場合は、物理的な障害物を設置するなどの対策が必要になります。

本製品はバッテリー残量が少なくなると、自動的に充電ステーションに戻り充電を開始する機能を備えています。これにより、ユーザーが手動で充電する手間が省け、常にロボット掃除機が次の掃除に備えている状態を保てます。掃除中にバッテリーが切れても、充電後に掃除を再開する機能があるため、広い部屋や複数回に分けて掃除を行う場合でも安心です。この自動充電機能は、ロボット掃除機の基本的な利便性を高める重要な要素です。

本製品には、掃除機本体のダストボックスに溜まったゴミを自動で収集するステーションは付属していません。そのため、掃除が終わるたび、または定期的にユーザー自身がダストボックスを取り出してゴミを捨てる必要があります。自動ゴミ収集機能は、ゴミ捨ての手間を大幅に削減し、清潔さを保つ上で非常に便利な機能ですが、本製品ではその恩恵は受けられません。手動でのゴミ捨て作業が苦にならない方や、より手頃な価格を重視する方向けの仕様と言えます。